研究課題/領域番号 |
02555082
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西原 浩 大阪大学, 工学部, 教授 (00029018)
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研究分担者 |
裏 升吾 大阪大学, 工学部, 助手 (10193955)
栖原 敏明 大阪大学, 工学部, 助教授 (90116054)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 光集積回路 / 光情報処理 / 光導波路 / 音響光学デバイス / 並列情報処理 |
研究概要 |
1.光集積回路の情報処理への応用に関する調査研究LiNbO_3導波路とグレ-ティング素子を用いた光集積回路の光演算・光情報処理への応用に関して調査研究し、研究指針と将来の可能性についての知見を得た。 2.光集積高周波スペクトルアナライザおよび光集積レ-ザプリンタヘッドの試作(1)試作2デバイスの再設計を行って仕様の細部を決定し帯域や分解点数などの性能限界を明らかにするとともに、作製手順を決定した。(2)音響光学変調・偏向部を電子ビ-ム直接描画・金属電極膜パタ-ニングで作製する技術を確立し、1GHzの音響光学帯域を達成した。(3)プロトン交換法によりLiNbO_3導波路に導波路フレネルレンズを作製する技術を確立した。(4)各素子を集積化して目的のデバイスを試作し、その動作を実験的に確認した。 3.特性評価と改善(1)試作2デバイスの総合特性を評価し、性能を制限する重要な要因はグレ-ティングカップラの効率であることを明らかにした。(2)グレ-ティングカップラの効率改善のため、新たに高屈折率層装荷型カップラを提案し、理論解析を行って90%以上の効率が達成可能なことを明らかにし、設計デ-タを得た。また実際にこのグレ-ティングカップラを作製・評価して89%の効率値を達成した。 4.将来の発展可能性の検討(1)音響光学コリレ-タの構成法を提案し、デバイスを試作してその動作を確認した。(2)光集積行列・ベクトル全並乗算器を提案し、2×2規模のデバイスを試作しその動作を確認した。(3)短波長光源の集積化のため、導波路型光第二高調波発生デバイスの理論設計を行い、デバイスを試作し、基本的な実験に成功した。(4)空間並列情報を光集積回路内に結合するための方法として、集光グレ-ティングカップラによる結像について理論的に検討し、素子設計を明らかにした。また実験的にその可能性を実証した。
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