研究課題/領域番号 |
02555085
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮 健三 東京大学, 工学部, 教授 (30011191)
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研究分担者 |
本間 利久 北海道大学, 工学部, 教授 (00091497)
槌本 昌則 東京大学, 工学部, 助手 (40207402)
橋本 光男 職業訓練大学, 助教授
橋爪 秀利 東京大学, 工学部, 講師 (80198663)
高木 敏行 東北大学, 流体科学研究所, 助教授 (20197065)
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キーワード | 磁場の可視化 / 磁場計測 / 画像表示法 / ベクトル表示 / フルカラ-表示 / ホ-ル素子 / 亀裂形状診断 / 逆問題 |
研究概要 |
本年度の研究の目的は、磁場の可視化システムの構成に必要な磁場計測装置及び可視化画像表示法の開発、さらにこの手法を応用した診断システムの確立の基礎研究であった。主な成果を以下に述べる。 1.2次元磁場計測装置の開発:センサ-に用いるホ-ル素子の特性を調べ、最適な素子を用いた高密度実装プロ-ブを試作した。素子を切り替え、増幅そして計算機にデ-タを出力する機能を持つ計測装置を開発した。本装置には高速・高精度が要求されるが、計算機による制御機能を備え、これを可能にした。 2.可視化画像表示野開発:計測装置により取り込まれたデ-タを基に、可視化画像表示するシステムを構成し、表示用プログラムの開発を行った。磁場はベクトル量である。これを表示するために、3成分のフルカラ-表示、ベクトル表示及びアニメ-ション表示等の表示方法を考案し、これらを高速に表示可能にした。これにより磁場の振舞いを理解しやすいものとすることができた。 3.磁場の可視化の応用:磁場の可視化システムからは、豊富な計測デ-タが取り込まれる。これを材料表面の亀裂形状診断に応用した。材料に交流電流を流し表面の電位差から亀裂の推定をする手法があるが、端子の接触などの問題があった。それを表面の磁場を計測し、このデ-タから表面の電位を推定し、さらに数学的逆問題を用いて亀裂形状を直接求めることができた。
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