研究課題/領域番号 |
02555089
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
千原 国宏 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (80029561)
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研究分担者 |
田内 潤 大阪大学, 医学部, 助手 (20197544)
北畠 顕 北海道大学, 医学部, 教授 (00124769)
辻本 浩章 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (90172014)
白江 公輔 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (80029412)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 超音波 / 三次元可視化 / DSPプロセッサ / カテ-テル |
研究概要 |
本研究は、2年にわたって実行され、この間以下の知見と成果を得た。 1.本手法はカテ-テル前方視に適していることから、深度10mmから始まる計測対象空間(奥行き10mm、縦4mm、横4mm)を0.2mm×0.2mm×0.5mmの立体分解能で計測が可能な、3mm径のリング形振動子(8分割、10MHz)を設計試作し、球面波状のパルス超音波を送波して受波した反射波の畳み込みによって三次元的な構造情報の計測・可視化が可能であることを確認した。 2.多チャネルデ-タ収集装置:入力数8チャネル、サンプリング周波数40MHzの8ビットウエ-ブメモリ(128kB)を作成した。これは安価なビデオ用AD変換器を使用したので汎用化が容易である。 3.像再生用1チップDSPプロセッサの試作:各振動子から像再生点までのパルス往復距離を送波超音波の位相に換算して受波信号を重畳加算する波動タイムフライト法をハ-ドウエア化したもので、4mm×4mmの平面Cモ-ド像を0.2mm×0.2mmの分解能で再構成するプロセッサ-を試作した。 4.像再生用アルゴリズムの開発:三次元物体を可視化するための各種映像法アルゴリズムを考案した。また、立体視表現法も検討したが、場所の正確な認識には不向きであった。 5.水槽による基礎実験:血管を模擬したシリコンチュ-ブ内を水で満たし、反射強度が大きい金属部品を設置してその形態と位置を観察した結果、毎秒1シ-ンの計測レ-トで実行可能であった。 以上、本手法実用化の基礎を固めたので報告する。
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