研究課題/領域番号 |
02555098
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
三木 千寿 東京工業大学, 工学部・土木工学科, 教授 (20016645)
|
研究分担者 |
森 猛 法政大学, 工学部, 助教授 (10157860)
竹之内 博行 建設機械化研究所, 研究第2部, 研究課長
増田 陳紀 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (00016700)
寺田 博昌 (株)横河ブリッジ研究所, 所長
三上 市蔵 関西大学, 工学部, 教授 (80067636)
|
キーワード | 鋼床版 / 縦リブ横リブ交差部 / 変位誘起疲労 / 局部応力 / 影響線 / ホットスポットストレス |
研究概要 |
1.鋼床版縦リブ・横リブ交差部の局部応力実測 わが国の道路橋において最も疲労損傷の発生件数が多い箇所の一つである鋼床版の縦リブ・横リブ交差部に着目し、ほぼ実寸大の鋼床版試験体により載荷位置を様々に変化させて応力実測を行った結果、次のことが明らかとなった。 (i)縦リブ・横リブ交差部の局部応力には、従来から検討されている面内成分応力とほぼ同じ大きさの面外方向応力が発生する。 (ii)疲労き裂が発生する位置での局部応力は、横リブから横軸方向に0.3L(L:横リブ支間)程度離れた位置に載荷した時に最も大きくなる。 (iii)縦リブ・横リブ交差部での局部応力の影響線長さは、橋軸方向には隣接する横リブまでの区間、橋軸直角方向には隣接する縦リブまでの区間である。 2.鋼床版試験体の疲労試験 1.の鋼床版試験体に対して、前年度に開発した実験システムにより疲労試験を実施した。疲労試験は3本のジャッキに位相差をつけた載荷により行い、これにより実際の橋上を通過する荷重をシミュレ-トした。この載荷システムにより、疲労き裂が生じる位置での複雑な応力場を再現することができた。疲労試験結果を溶接線に直角方向の応力振幅で整理し、従来から行われているホットスポットストレスによる疲労照査法を適用した場合、JSSCのE等級ではやや危険側となり、主応力方向に着目した疲労照査法の確立が必要なことを明らかにした。
|