• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

パラレル計算機に適した大規模線形解析法の開発ー並列型ネスティッドダイセクション法ー

研究課題

研究課題/領域番号 02555102
研究機関岡山大学

研究代表者

谷口 健男  岡山大学, 工学部, 助教授 (30026322)

研究分担者 廣瀬 壮一  岡山大学, 工学部, 助手 (00156712)
キーワードネスティッド・ダイセクション / パラレル計算 / 大次元疎行列 / 連立一次方程式
研究概要

本年度のテ-マは(1)トランスピュ-タの性能検定,(2)パラレルフォ-トランを用いる場合のチュ-ニング法,(3)ネスティッドダイセクション法の検討である。得られた成果をまとめる。
(1)トランスピュ-タの性能検定:使用したのはTー800を2個登載した並列型計算機であり、そのうち1個がル-トプロセッサ-,他の1個がサブプロセッサ-となる。2CPUを持った計算機では2倍の計算速度が得られるはずである。しかしながら2個のCPUを常に稼動させることはどの様な問題においても不可能である。数値実験では1個のCPUに比べて約40%の計算時間の節約ができることが判明した。
(2)パラレルフォ-トランを用いる場合のチュ-ニング法:Tー800上で稼動するパラレルフォ-トランは通常のフォ-トランと全く同じである。ただ、複数個のCPUを同時に稼動させるための仕事の割当をコマンド形式でプログラム中に挿入する必要がある。これにより仕事のどの部分がどのCPUで計算されるかが指定される。この言語でプログラム記述する上で最も注意を払わなければならないことは各CPUに等しい負荷を与えることである。負荷の与え方によって各CPUの稼動状況が決定され、計算機全体としての演算時間が決定される。
(3)ネスティッドダイセクション法の検討:正方形領域を(N×N)に離散化し,その結果得られた行列を対象としてネスティッドダイセクション法を適用した。比較のためガウス消去法,帯行列法のプログラムも作り,更に1CPU,2CPUの場合について検討した。得られた結果は次のとおりである。
1.ネスティッドダイセクション法が最も演算時間が短くすむ。
2.この方法を採用すれば、2CPUは1CPUに比べて約10%演等時間が節約できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 谷口 健男,入江 洋二: "トランスピュ-タを用いたネスティッド・ダイセクション法" 土木学会中国四国支部研究発表会講演概要集. 43. (1991)

  • [文献書誌] Takeo Taniguchi,Yohji Irie: "Nested dissection method on transputer" Memoirs of Faculty of Engineering,Okayama University. 25. (1991)

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi