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1990 年度 実績報告書

高有機質土地盤の変形挙動の予測と設計パラメ-タ決定法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02555108
研究機関北海道大学

研究代表者

三田地 利之  北海道大学, 工学部, 教授 (80002046)

研究分担者 小野 丘  苫小牧工業高等専門学校, 助手 (10142689)
対馬 雅己  秋田工業高等専門学校, 助教授 (80042323)
及川 洋  秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (80006692)
神谷 光彦  北海道工業大学, 助教授 (60001997)
小田 美明  北海道大学, 工学部, 助手 (10185605)
キーワード圧密 / 圧密試験 / 高有機質土 / 静止土圧係数 / 土の構成式 / 内部摩擦角 / 二次圧密
研究概要

<1.泥炭の二次圧密特性について;>___ー既知の先行圧密応力(0.8kgf/cm^2)をもつ過圧密試料に荷重増加率1.0で段階載荷圧密試験を行なって以下の結論を得た。
(1)二次圧密係数Cαは圧密圧力の影響を強く受け,圧密降伏応力の約2倍付近で最大値を示す。(2)圧密圧力で正規化した二次圧密係数Cα/pと圧密開始時の体積比との間にCα/p=A・p(f_0)^βの関係がある。(3)したがって,室内試験結果から現地の二次圧密速度を予測する場合,室内と現地の圧力のみならず体積比も一致させた状態での予測が必要である。
<2.泥炭のK_0圧密試験結果に基づく力学定数の推定法について;>___ー側方応力を直接測定可能な圧密リングを備えた圧密容器を用い,ひずみ速度一定(0.04%/min)の圧密試験を行い,得られた実験結果に弾塑性モデルを適用した計算結果から以下の結論を得た。
(1)K_0値は圧密圧力に応じて大きく変化するが,正規圧密領域ではほぼ一定とみなすことが出来る。(2)泥炭においても除荷時のK_0値と過圧密比との関係は両対数紙上で直線と見なすことが出来る。(3)泥炭のκとλの比はおよそ1/6〜1/5の範囲にある。また,φ'の値はOriginal Camーclay Modelを使ってK_0値から推定することが出来る。
<3.泥炭の非排水強度とコ-ン貫入低抗値との関係;>___ー種々の応力状態が設定可能な室内三軸コ-ン貫入試験機を試作し,正規圧密および過圧密条件下における泥炭のコ-ン貫入低抗を調べるとともに,これらのコ-ン貫入低抗値と通常の三軸圧縮試験における非排水強度との関係について検討し,以下の結論を得た。
(1)コ-ン貫入低抗値と非排水強度との間には応力履歴に関係なく一定の関係が成立する。(2)原位置でのコ-ン貫入速度に対応した補正係数を用いることにより,原位置強度の推定が出来る。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 及川 洋: "泥炭の透水性に関する実験的一考察" 土木学会東北支部発表会. (1991)

  • [文献書誌] 及川 洋: "泥炭の二次圧密に関する実験的一考察" 土木学会東北支部発表会. (1991)

  • [文献書誌] 及川 洋: "log fーlog p曲線の直線性を考慮した圧密方程式(第2報)" 土木学会東北支部発表会. (1991)

  • [文献書誌] 小田 美明: "高有機質土のK_0値について" 土質工学会北海道支部技術報告集. 31. 161-164 (1991)

  • [文献書誌] 対馬 雅己: "泥炭のコ-ン貫入低抗と非排水強度との相関" 土質工学会論文報告集. 31ー1. (1991)

  • [文献書誌] 三田地 利之: "側方応力測定を伴う圧密試験による泥炭の強度定数の推定" 土木学会年次学術講演会概要集. 46. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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