研究課題/領域番号 |
02555111
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柴田 徹 京都大学, 工学部, 教授 (20027212)
|
研究分担者 |
延山 政之 ソイルアンドロックエンジニアリング(株), 取締役研究開発担当
諏訪 靖二 (財)大阪土質試験所, 主任研究員
三村 衛 京都大学, 防災研究所, 助手 (00166109)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
キーワード | アイソト-プ / コ-ン貫入 / 含水比 / 土の密度 / 原位置試験 |
研究概要 |
近年、地盤の性状を正しく把握するために、原位置試験を有効に利用しようとする趨勢にある。これに伴い、従来から主として行われてきた標準貫入試験では得られなかった、より精緻な地盤情報を探知できるような試験法が模索されている。そこでわれわれは、三成分コ-ン貫入試験機内部にRI線源と検出器を内蔵したRIコ-ン貫入試験装置を新たに開発した。RIコ-ンは、地盤の含水量を測定するシステムを有する水分コ-ンと、他盤の密度を測定するシステムを有する密度コ-ンの2種類よりなる。 水分コ-ン、密度コ-ンともにRI計数率比と水分量、密度との間に一義的な関係を有し、地盤の検層を正確に行えることを明らかにした。このことから、RIコ-ンによって、コ-ン先端抵抗、コ-ン周面摩擦、過剰間隙水圧の3成分に加えて、貫入と同時に深さ方向に連続的に計測される地盤の水分量および密度分布より、地盤の圧密度、初期応力状態等の評価が可能となり、地盤調査にとって非常に有効な試験法であることを示した。そして数箇所の粘土地盤における原位置試験に適用し、RIコ-ンによる地盤の含水量および密度の検層結果が、同地点でサンプリングした試料を用いた室内含水量、密度試験の結果と良好な一致を示すことを報告した。 2.石炭灰埋立地盤をSCPによる締固め前後にRIコ-ン貫入試験装置を用いて検層し、コ-ン貫入抵抗、含水比および密度検層の結果に基づいて締固め効果の検討を行った。その結果、砂層、石炭灰層については締固め効果が大きく、地盤の強度増加が顕著であることがわかった。また石炭灰層を中心に行われたサンプリング試料を用いた室内密度試験結果と密度コ-ン検層結果とは、固く締固められた状態を除いて概ね一致し、RIコ-ンが石炭灰層の検層に対しても有効であることがわかった。
|