研究課題/領域番号 |
02555113
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研究機関 | 鹿児島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
平田 登基男 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (40038112)
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研究分担者 |
前野 祐二 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 講師 (20190316)
柳瀬 龍二 福岡大学, 工学部, 助手 (20131849)
岡林 巧 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (40044630)
花嶋 正孝 福岡大学, 工学部, 教授 (70078624)
松元 弘巳 鹿児島工業高等専門学校, 一般化学, 教授 (20106115)
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キーワード | 三軸圧縮試験 / 廃棄物 / 間隙水圧 / 粒子破砕 / せん断強度 / プラスチック / 破砕ごみ / 透水係数 |
研究概要 |
本研究は、廃棄物による埋立地の様々な問題について、土質力学的観点に基づいてその解決法を探ろうとするものであり、そのために廃棄物専用の大型土質試験装置を試作し、本年度は実際の埋立地で問題になっている浮遊性物質(プラスチック類)が他の廃棄物(焼却灰)に混入した場合の土質力学特性への影響について調べた。また、本装置を他の廃棄物(破砕ごみ)に対しても適用し、これらの装置の実用化について検討中である。特に、三軸圧縮試験装置は体積変化、間隙水圧の測定方法の精度について検討改良中である。今後、デ-タを蓄積して、その装置の実用化に向けて研究を進めていく予定である。 本研究によって得られた新たな知見の主なものは次の通りである。 (1)各研究機関で実施された廃棄物に関する土質試験の既往のデ-タの収集により、この分野の研究は緒についたばかりであることが明かとなった。 (2)焼却灰を用いた大型締固め試験において、繰返し法と非繰返し法では最大乾燥密度において、0.06〜0.08t/m^3もの差が生じた。これは、粒子破砕によるものでなく、焼却灰中に含まれる空き缶類が偏平化することによって密度増加をきたすためであることが明かとなった。 (3)焼却灰にプラスチックが混入すると、重量比で15%までは、その混入率が増加すると、土質力学特性に大きな変化をきたし、影響度が大きいが、混入率が15%を越えると、土質力学特性への影響度に差異がないことが明かとなった。 (4)焼却灰の透水係数は10^<ー3>cm/sec程度で、砂質土に近いと言える (5)焼却灰にプラスチックが混入すると、密詰めでは、混入率が増加するとせん断強度は低下するが、緩詰めでは、混入率に無関係である。 各研究分担者はそれぞれのテ-マで、現在鋭意研究を続継中である。
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