研究課題/領域番号 |
02556001
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
足立 泰二 宮崎大学, 農学部, 教授 (50040861)
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研究分担者 |
西山 和夫 宮崎大学, 農学部, 助手 (40164610)
三浦 道雄 宮崎大学, 農学部, 教授 (50040837)
貴島 祐治 宮崎大学, 農学部, 助手 (60192556)
藪谷 勤 宮崎大学, 農学部, 助教授 (70112414)
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キーワード | ソバ / 品種育成 / 栽培特性 / 種子の化学成分 / 栽培指針 |
研究概要 |
1.選抜と組合せ これまで当地方に適合した宮崎在来普通ソバの系統をコルヒチン処理して、人為同質四倍体品種“みやざきおおつぶ"を育成・登録した。本品種は南九州地方で奨励品種又はそれに準ずる取扱いを受けているが、さらに稔性向上のため、個体選抜を行ない、採種法の検討も実施した。各系統には有望なものもあるので目下デ-タを取りまとめ中であり、さらに世代を重ねて一層の稔性向上に努めたい。 また、昨年より実施の特定組合せの交雑にも重点を置き、普通ソバ×宿根ソバ、普通ソバ×ダッタンソバ、ダッタンソバ×宿根ソバの試のほか、ダッタン種と宿根種との複二倍体と言われているギガンチウム種と四倍体普通ソバとの交雑を試みた。いずれも受粉後の幼胚は初期に崩壊をしたため胚培養を実施した。現在までのところ雑種を確認するまでに至っていない。 2.栽培特性の比較 “みやざきおおつぶ"の品種特性を把握すべく、4品種の草型、稔性などを多年にわたり調査し、ほゞ完全にすることができた。栽培上の留意点をも含めて耕種基準を呈示できる段階までになった。 3.化学特性の比較と改善策 ソバの蛋白質は良質であることが示されているが、今回は可溶性タンパク質の電気添動性を遺伝学的観点から考察した。穀粒の一部を蛋白質の分析に一部供試し、その残部を利用して個体育成をし、特定交配組合せの後代検定をして遺伝分析を実施した。今後一層の解析が進められるものと期待されている。
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