研究課題/領域番号 |
02556002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡辺 達三 東京大学, 農学部, 助教授 (90073220)
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研究分担者 |
鈴木 雅和 東京大学, 農学部, 助手 (40216437)
二宮 正士 東京大学, 農学部, 助手 (80164630)
田代 順孝 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (20188238)
輿水 肇 明治大学, 農学部, 教授 (60012019)
斎尾 乾二郎 東京大学, 農学部, 教授 (80011831)
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キーワード | エキスパ-トシステム / 緑地植物 / デ-タベ-ス / 色彩情報 / 画像情報 / ラン / ハス |
研究概要 |
本研究は、緑地植物全般の既存の情報を系統的に集積し、それら知見・技術・情報の現状における集大成を図るシステムを開発しようとするものである。本年度得られた成果は次のようである。 1.本研究において構築すべきシステムのあり方について討議を行なった結果、従来のようなル-ルベ-ス構築を手段とするエキスパ-トシステムでは、緑地植物の定型的な情報しか扱えないため、情報の有機的統合化の目的には合致せず、むしろ、緑地植物の情報の多様性に目を向けて、画像報などの加工利用が容易にできるものを目指すべきであることが確認された。 2.光動画ディスクシステムとコンピュ-タを接続し、画像を扱える多目的なデ-タベ-スを開発した(鈴木)。画像収集にあたっては、文献、ビデオ、スライド写真、現地のリアルタイム画像など様々な素材を対象とすることができ、文字情報については、エキスパ-トの作成した情報の枠組み(デ-タベ-スフィ-ルド)に従って、文献、経験、観察の結果を集大成することができるものである。 3.ランに関するエキスパ-ト(唐沢)、および、ハスに関するエキスパ-ト(渡辺)の所有する、画像を含む品種別の分類・栽培・繁殖・育種・管理に関する情報を、上記システムに入力しデ-タベ-ス化した。 4.緑地植物の色彩を正確に測定し情報化するシステムを開発した(鈴木)。色による品種の判別、果実の熟成度、育種目標の立案、活力度診断など、従来エキスパ-トの判断を要する部分に応用できることが分かった。 以上のように、緑地植物に関する多様なエキスパ-トの情報を蓄積・加工・検索できるシステムがいくつか得られたが、それら個々のシステムを総合化する方法については未解決であり、次年度以降の課題とする。
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