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1991 年度 実績報告書

球根花卉における貯蔵中のエチレンおよび低温処理と植え付け後の地温制御による作期拡大

研究課題

研究課題/領域番号 02556004
研究機関大阪府立大学

研究代表者

今西 英雄  大阪府立大学, 農学部, 教授 (20081549)

研究分担者 久本 正  三洋電機特機株式会社, MLC事業部, 主任
藤田 政良  和歌山県農業試験場, 園芸指導センター, 所長
森 源次郎  大阪府立大学, 農学部, 講師 (20081515)
土井 元章  大阪府立大学, 農学部, 講師 (40164090)
キーワード球根花卉 / エチレン処理 / 低温処理 / 地中冷却 / 植え付け時期 / 切花品質 / 到花日数 / 作期拡大
研究概要

ハウス内のベッドに塩化ビニルチュ-ブを通して冷却水を循環させることにより、夏季には19℃近くまで地温は上昇したが、春季・秋季には15℃前後の栽培好適温度に制御することができた。
この地中冷却ベッドを利用して、予めエチレンと低温を組み合わせて、開花促進のための最適処理を施した以下の各種の球根を9月中旬から1週間隔で10月上旬まで植え付け、次のような結果を得た。
チュ-リップ:地温が20℃を越える9月23日までの対照区の植え付けでは開花率が低かったが、9月30日以降の植え付けではいずれも100%開花した。一方、冷却区では、いずれの植え付けでも100%開花し、良品質の切花が得られたが、対照区よりも発芽と開花が8〜14日遅れた。
ダッチアイリス:対照区では、最も早い9月18日植え付けで68%しか開花せず、9月25日植え付けでは100%開花したが、花茎、葉が短く切花品質が劣った。冷却区ではいずれの植え付けでも100%開花し、花茎の長い切花が得られた。しかし、冷却区では対照区に比べ、発芽日には差がなかったものの、開花が12〜20日遅れるのが問題であった。
フリ-ジア:異常花茎は、9月23日に植え付けた対照区でのみ多発したが、他の植え付けではほとんどみられなかった。対照区と比べ冷却区では、開花が若干遅れたが、花茎の長い品質の良い切花が得られた。
なお、アルストロメリアでは地中冷却を行うことにより、品種により秋に開花が止まることなく連続して開花するもの、秋に開花がいったん停止するがより早く再開するものがあることを認めた。一方ユリのオリエンタル系‘カサブランカ'では、4月から8月まで毎月、スカシユリ系‘ネパ-ル'では8月中旬から9月下旬まで2週間隔で植え付けたところ、対照・冷却の両区で開花率に差はなく、地中冷却を行っても切花品質は改善されなかった。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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