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1992 年度 実績報告書

ブドウ収穫・管理用ロボットの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02556033
研究機関岡山大学

研究代表者

芝野 保徳  岡山大学, 農学部, 教授 (00033332)

研究分担者 門田 充司  岡山大学, 農学部, 助手 (80239714)
近藤 直  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (20183353)
毛利 建太郎  岡山大学, 農学部, 教授 (20081531)
キーワード農業用ロボット / 果実収穫 / 極座標マニピュレータ / 最適波長帯域 / ビジュアルフィードバック / CP制御 / 滴粒・整房作業 / ブドウ
研究概要

平成4年度は,まず視覚部として,平成3年度に作成したブドウ各部の形状認識および位置検出のプログラムを改良することにより,さらに正確な認識及び位置検出が可能となった。そこでこのソフトウェアを用いて,キャンベル・アーリー,マスカット・オブ・アレキサンドリア,およびデラウエアを供試材料として,識別実験ならびに位置検出実験を行った結果,収穫作業に対してはほぼ満足した結果を得た。さらに,これらの品種の分光反射特性を測定し,大型計算機を用いて,さらに広範囲の波長帯域を用いたときの識別の容易さを計算することにより,知見を深めることができた。ハンド部については,DCモータを交換するなどして収穫用ハンドの改良を行った。それに加えて,摘粒・整房用ハンドを試作し,制御用プログラムを作成し,室内実験を行うことにより,摘粒・整房作業のロボット化の可能性を確認した。マニピュレータ部については,既に試作済みの極座標型5自由度マニピュレータを,指定した位置までCP制御するソフトウエアの改良を行った。さらに,前述した視覚部ならびに収穫用ハンドを,マニピュレータ先端に装着し,室内で収穫基礎実験を行った結果,穂軸を把持し,切断する方法で良好に収穫可能であった。また,収穫ハンドに付加した果房押出機能も効果的であった。
以上の視覚部および収穫用ハンドを装着したマニピュレータ部を走行部に搭載し,岡山大学附属農場において,果実収穫実験を行った。その結果,栽培様式が整っていれば,ほぼ収穫可能であった。また,移動の際の走行部の安定性は,ほぼ満足のいくものであった。今後の課題として,滴粒・整房ハンドの圃場における有効性の確認および走行部の自律走行等が残された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 芝野 保徳: "視点の移動による位置検出方法を用いたブドウ収穫ロボット" 農業機械学会関西支部報. 70. 139-140 (1991)

  • [文献書誌] KONDO N.: "Study on Grape Harvesting Robot" IFAC/ISHS 1st Workshop Mathematical and Control Applications in Agri.and Hort.243-246 (1991)

  • [文献書誌] KONDO N.: "Agricultural Robots(2)-Manipalators and Fruit Harvesting Hands-" ASAE Paper No.923518. (1992)

  • [文献書誌] MONTA M.: "Agricultural Robots(3)-Grape Buach Thinning Hand-" ASAE Paper No.923519. (1992)

  • [文献書誌] 近藤 直: "果実収穫・管理用ロボット" 日本ロボット学会ビデオ特集号. 10. (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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