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1991 年度 実績報告書

組織培養苗の大量培養・育苗システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 02556035
研究機関東京大学

研究代表者

高倉 直  東京大学, 農学部, 教授 (50011929)

研究分担者 古在 豊樹  千葉大学, 園芸学部, 教授 (90081570)
長野 敏英  東京農業大学, 農学部, 教授 (10012006)
蔵田 憲次  東京大学, 農学部, 助教授 (90161736)
キーワード組織培養 / 水ポテンシャル / 相対湿度 / 換気
研究概要

本研究では,相対湿度の異なる培養器内で,バレイショ小植物体を培養し,その蒸散速度,純光合成速度及び生長の比較,検討を行なう一方,培地特に,寒天培地の物質移動特性の測定,さらに各培養器の換気特性に関して解析した。
まず相対湿度区100%,93%,84%,75%の4区を設置し,蒸散速度及び葉面積あたりの蒸散速度を測定した。蒸散速度は相対湿度が低い試験区ほど大きく,75%区は100%区の約2.2倍であった。一方葉面積あたりの蒸散速度もやはり相対湿度の低い試験区ほど大きくなる傾向がみられたが,時間の経過とともに差がなくなった。
順化開始時にポロメ-タにより測定し葉面蒸散低抗は相対湿度の低い試験区ほど大であり,小植物体からの過度な水分放出を抑制していることが判明した。
培養器内の炭酸ガス濃度は相対湿度が高い試験区ほど,その減少が多く,低く経過した。したがって純光合成量は,相対湿度の高い試験区ほど大きいことが判明した。
通常使用されている寒天濃度は0.6〜1.0%であり,そのマトリックポテンシャルは約-0.5kPaで,浸透ポテンシャルに比較して無視できること,また透水係数は濃度の増加とともに減少し,10^<‐5>〜10^<‐7>cm/secの範囲であることが判明した。
各種のフィルタ-付培養器の換気特性に関しては,温度差による自然換気のみでなく,クリ-ンル-ム内の強制気流,場所によっては気流速が2m/secを越えるため,その気流速による換気が大きく,クリ-ンル-ム内での培養器の設置位置にも十分配慮する必要があることが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 薪木 康臣,高倉 直: "培養器の換気特性" 日本農業気象学会大会.

  • [文献書誌] 長野 敏英: "寒天培地の物質移動特性" 日本生物環境調節学会大会.

  • [文献書誌] 田中 幸治,古在 豊樹: "培養器内相対湿度がバレイショ小植物体へ及ぼす影響" 日本農業気象学会大会.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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