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1990 年度 実績報告書

レセプタ-結合活性に基ずく微量プロラクチン測定法の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 02556037
研究機関東京大学

研究代表者

酒井 仙吉  東京大学, 農学部, 助教授 (80114487)

研究分担者 青木 不学  東京大学, 農学部, 助手 (20175160)
河本 馨  東京大学, 農学部, 教授 (30011894)
キーワードラジオレセプタ-アッセ- / 固定化レセプタ- / プロラクチン / ラジオイムノアッセ- / プロラクチンレセプタ- / 標識プロラクチン
研究概要

研究課題を遂行するため、以下の実験を行ない次の成果を得た。ウサギ乳腺に含まれるレセプタ-は、ミクロゾ-ムをトリトンで可溶化し,コシカナバリンAカラムを用いて部分精製した(約5倍)。可溶化レセプタ-をニトロセルロ-ス膜に結合させて再度不溶化した。ニトロセルロ-ス膜0.2cm^2を用いると、実験に必要なレセプタ-が結合していた。(1)不溶化レセプタ-の性質。解離係数は、2ng/mlであった。ヒツジ、ラット、ヒトプロラクチン、ヒト成長ホルモン,ヒド胎盤性ラクトゲンにのみ結合能を示し、他のホルモンには親和性を示さなかった。又、親和性の程度は、プロラクチン活性と比例していた。プロラクチンとの結合は、室温で一晩で平衝に達した。しかし、6時間の反応でも約80%の反応が進行していた。(2)レセプタ-アッセ系としての性能。ウシ血清を希釈してプロラクチンの用量反応曲線と比較すると完全に平行した。反応液中に約40%まで加えても非特異的反応は起こらなかった。実験内、実験聞の変動係数は、それぞれ5%,12%とアッセ-系として十分な精度を持っていた。又、添加回収試験においても約100%であった。(3)ラジオイムノアッセ-との比較。約70検体のウシ血清を用いて血清中プロラクチン濃度をラジオイムノアッセ-とラジオレセプタ-アッセ-で測定した。両者間の相関係数は、+0.95であった。回帰式は、RRA=0.62RIA+7.2であった。ラジオイムノアッセ-により求めた血中プロラクチンは、若干高い結果であった。血清と同様に、血漿を用いても行なった。ほぼ同一の結果が得られた。血清をゲルロ過した。ラジオイムノアッセ-でもラジオレセプタ-アッセ-でも同一のパタ-ンを示し、その分子量は約2万3千であった。標準プロラクチンと同じ分子量であった。他のフラクションでは反応は認められなかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 酒井 仙吉: "乳腺プロラクチンレセプタ-" 日本畜産学会報. 61. 469-480 (1990)

  • [文献書誌] SAKAI,S.,SUZUKI,M.,KOHMOTO,K.: "Thermo clynamic analysrs of the interaction of prolactin with its receptor in the rabbit mammaryーgland micuesomes" Bio chemical Journal. 269. 647-650 (1990)

  • [文献書誌] SAKAI,S.,YAMAMOTO,K.,AIHARA,M,SUZUKI,M.,NAGASAWA.,H: "Prolactin and progestione receptors in pregnancyーdependent mammary tumers in GR/A mice" Proceecling Society in Experimeutal Biology aual Medicine. 195. 375-378 (1990)

  • [文献書誌] SAKAI,S.: "Effects of hormones on dissocielion of prolactin from the rabbit mammaryーgland receptor." Biochemical Journal.

  • [文献書誌] SAKAI,S.: "Mechonism of prolactinーdependent dissociation of prolactin from the rabbit mammary gland receptor"

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2018-02-02  

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