研究概要 |
1.電動マニプレ-タ-の開発電極駆動部は色々な種類のアクチュエ-タ-を考慮した結果,ピエゾ素子を用いたアクチュエ-タ-を開発した。全体の大きさは10×10×20mm,z軸可動範囲20mm以上,精度10ミクロン,x軸は手動で可動範囲12mm,精度100ミクロンと当初の目的を持ったマニプレ-タを開発できた。なお小型ステップモ-タ-(大きさ20×30×20mm,z軸可動範囲15mm,精度10ミクロン)の駆動部も試作し,比較中である。 2.遠隔制御FM送信機からアクチュエ-タ-を制御する回路,機械を設計し制作した。約10m離れた部位から上記の精度でモ-タ-を制御できることを確認した。記録系に対するノイズの問題等検討を重ねている。 3.生体信号送(受)信装置の開発神経細胞活動(2チャンネル)と筋電図(10チャンネル)の信号をFM送(受)信装置を開発した。大きさは100×50×50mm,周波数帯域10ー10KHz,送信可能距離10m,電池駆動,動物の背中におくものである。S/N比等記録には十分の性能を有する。 4.電極ー増幅器直結システムの開発大きさ10×5×8mm,神経活動の記録電極としてタングステン電極,多数の細いワイヤ-電極を試し両者とも目的に向いていることを確かめた。小型前置増幅器としてT12202Cと2SK146のどちらを用いるか回路を試作しテスト中である。ノイズの問題は同じ電極を近傍におき差動で記録することで50ー100マイクロボルト,50ー50KHzの現象を記録が可能であることがわかった。
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