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1992 年度 実績報告書

コールド法によるDNAフィンガープリント

研究課題

研究課題/領域番号 02557031
研究機関新潟大学

研究代表者

山内 春夫  新潟大学, 医学部, 教授 (30134919)

研究分担者 出羽 厚二  新潟大学, 医学部, 助手 (10197832)
内藤 笑美子  新潟大学, 医学部, 助手 (80018811)
木南 凌  新潟大学, 医学部, 教授 (40133615)
キーワードDNAフィンガープリント / 非アイソトーププローブ / ECL遺伝子検出システム / 個人識別 / 親子鑑定
研究概要

DNAフィンガープリント法は、アイソトーププローブを用いていたため、どこでも行えるという訳にはいかず、非アイソトーププローブによるコールド法が実用化に不可欠であった。これまで、我々は、タカラのケミプローブ(スルフォン化標識法)、アマシャムのECL遺伝子検出システム(パーオキシターゼ標識法)など、4種類の市販のコールドラベリングキットを用いたDNAフィンガープリントを作成し、検出感度も実用に十分なものであることを確認している。本研究では、このうち親子鑑定や卵性診断などに最も実用性が高いと考えたECL遺伝子検出システムを使用したDNAフィンガープリントを、誰もが作成できるようにすることを目的とした。
そのため、(1)ECL法によるファンガープリンティングのマニュアルを作成し、(2)11の他大学に協力してもらい再現性を検討するため次の3つの実験を試みた。(1)当教室でDNAをブロットしたメンブランフィルターからmyoプローブを用いてDNAフィンガープリントを作成する。(2)当教室で抽出したDNAを用いてDNAフィンガープリントを作成する。(3)各施設で任意の3名から抽出したDNAを用い、サザンハイブリダイゼーシヨン法によりmyoプローブでDNAフィンガープリントを作成する。その結果、各大学ともマニュアルによりECL法でDNAフィンガープリントを作成することができ、そのバンドパターンから個人識別が可能であった。しかし、同一人についてのDNAバンドは各施設でほぼ等しいパターンを示すものの、消失しているバンドや同じバンドでも濃度差が認められ高い再現性は得られなかった。同一フィルム上での結果解析が重要であることが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 内藤 笑美子: "サザン法の原理と実際-Coldプローブの導入" 実験医学. 19. 14-19 (1991)

  • [文献書誌] 出羽 厚二: "ミニサテライトDNAの生物学的・医学的意義ーDNAフィンガープリント法の応用ー" 最新医学. 46. 79-83 (1991)

  • [文献書誌] Naito: "Ribosowal Ribonucleic Acid(rRNA)Gene Typing for Species Identification" Journal of Forensic Science. 37. 396-403 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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