研究課題/領域番号 |
02557078
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
加藤 二久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70095107)
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研究分担者 |
石田 惠 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00134734)
秋葉 隆 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70184108)
小林 賢一 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (00170316)
佐々木 武仁 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90013896)
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キーワード | 骨塩量 / デュアルエネルギ-差分 / ディジタル画像処理 / 希土類フィルタ |
研究概要 |
1.ハ-ドウェア整備 レ-ザ-フィルムリ-ダ-と画像処理用電算機を購入し、フィルムリ-ダからの画像ファイル変換ソフトウェアと電算機の基本的性能を評価するソフトウェアを作製した。フィルムリ-ダ-は写真濃度が急激に変化する部分で迷光によるものと思われるア-ティファクトが生じる事が判明した。このため、被写体厚が急激に変化する様な部分には、撮影時にボ-ラスを置く等の処置を取る事とした。電算機の処理速度は十分に速く、1024×1024画素の画面のマスク処理を30秒程度で行なえる事を確認した。この結果から、画面全体の骨塩量空間分布を示す画像処理が、目標とした15分以内で完了するものと期待できる。 2.ソフトウェアの仕様決定 放射線学,口腔診断学、高齢者歯科学の立場からは、当面下顎骨における骨塩分布を計測する要求が出され、内科学の立場からは腰椎の骨塩量を測定する要求が出された。これに対応するために、プロトタイプで使用していた錫フィルタに加え、ランタン,ガドリニウム,ハフニウム等、被写体の厚さに応じた原子番号の物質をフィルタとして選択する事とした。このために、フィルタ毎の差分パラメ-タを記憶したファイルを作り、画像処理時にそれ等からひとつを選ぶ様にソフトウェアを作る事にした。 3.パラメ-タの決定 上記に基づき、各フィルタを用いる際の撮影条件の最適化を電算機シミュレ-ションによって行なった。これにより患者被曝線量が少なく、かつ良好な画質が得られるフィルム増感紙系と管電圧を選び、それに対応するパラメ-タを決定した。現在、これ等を取り入れたデュアルエネルギ-差分のソフトウェアを、新規購入の電算機に移植中である。
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