研究課題/領域番号 |
02557082
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
中村 亮 徳島大学, 歯学部, 教授 (30034169)
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研究分担者 |
萬好 都美恵 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (20200644)
木戸 玲子 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (30181605)
永田 篤司 徳島大学, 歯学部, 助手 (70228021)
佐藤 誠 徳島大学, 歯学部, 助教授 (10126229)
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キーワード | Bacteroides gingivalis / 血清型 / 歯周病 / 特異抗体 |
研究概要 |
<Bacteroides gingivalis>___ーの4血清型菌(I〜IV型)を培養し、菌体表層物質を高張の塩溶液を用いて抽出した。その粗抽出物を硫安分画、HPLCによるゲル濾過・イオン交換クロマトグラフィ-により、既存の呼吸血清との反応をみることにより特異抗原の存在する画分を得た。これらのうち、I型菌の画分の小量とアジュバントをエマルジョン化して、BALB/cマウスの腹腔内に注射し、数回追加免疫を行った。約2ヶ月後の試血では、血中抗体価の上昇が認められたため、X63ミエロ-マ細胞とマウスから摘出した脾臓細胞と細胞融合を行った。マウス1匹から約10^8個の脾細胞が得られ、その1/5のミエロ-マ細胞と42.5%PEG,15%DMSO溶液中で2分間混和した後、10%FCSを含むDME20mlを徐々に加え、上清を遠心除去したものに24ml HAT培地に再懸濁させ、4枚の96穴マイクロタイタ-プレ-トに60μlずつまきこみ、培養を行った。約3週間培養したところ、ハイブリド-マのコロニ-が確認でき、さらに1週間培養して、ウエルの50%をしめるようになったところで、その上清を回収した。抗原をI型菌の全菌体としてELISA法を用いて、細胞培養上清中の抗体価を測定したところ、対象と比較して、高い値を得た。また、II〜IV型の他の型の菌体との反応性を調べたところ、これらに対しては、対象とほぼ変わらない値だったので、I型菌に対する特異抗体ができている可能性は高いと思われる。現在、このハイブリド-マのクロ-ニング及び抗体の再度の確認を行っているところであり、また、他の菌の特異抗体の作製に着手しているところである。
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