研究課題/領域番号 |
02557093
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
和久 敬蔵 帝京大学, 薬学部, 教授 (90013854)
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研究分担者 |
井上 圭三 東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
大野 雅二 東京大学, 薬学部, 教授 (00111550)
野島 庄七 帝京大学, 薬学部, 教授 (70090470)
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キーワード | 血小板活性化因子 / アセチルトランスフェラ-ゼ / PAFアンダゴニスト / PAF抗体 / ラジオイムノアッセイ / ホスホリパ-ゼ / リゾPAF / ノ-アルケニルーGPE |
研究概要 |
1)PAFによる炎症関連細胞の活性化について検討を行った。好酸球をPAFで刺激した際、活性酸素の産生が見られるが、好中球は同じ条件で活性酸素をほとんど産生しなかった。また、PAF前処理とfMLP、オプソニン化ザイモザンによる刺激を組合わせた実験では、PAFは好中球に対してはfMLP刺激時の、好酸球に対してオプソニン化ザイモザン刺激時の活性酸素産生を大きく増大させ、cell typeによってPAFの作用の仕方が異なることが明らかとなった(和久)。 2)グリセロ-ルの2位にカルバモイル基を有する合成ハプテンを免疫して得られたPAF抗体を用い、高感度のラジオイムノアッセイ(RIA)を開発した。これにより50pgのPAFが検出可能となった(野島)。 3)PAFのコンホメ-ションを固定し、特定の活性のみを有するPAFアンタゴニストの合成を行った。lRーCisーTHF 誘導体のコンホメ-ションを更に固定化した、ビシクロ誘導体をもとに側鎖の立体異性について検討した。こうして設計された化合物は代表的な脂質性PAFアンダゴニストであるCVー3988より約10倍高い活性を示した(大野)。 4)結合組織型肥満細胞(CTMC)、粘膜型肥満細胞(MMC)及び、好塩基球性白血病細胞についてPAF産生律速酸素であるホスホリパ-ゼA_2の活性を調べた結果14KD_aのII型酸素、PS特異的ホスホリパ-ゼA_2、高分子型酸素の少なくとも3種類があることが明らかとなった(井上)。
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