研究概要 |
本年度は,地域メッシュ・デ-タ処理システムの開発に向けて,コンピュ-タのハ-ドウェア・システムの整備と,地域メッシュ・デ-タの充実を図った.そしてさらに,処理システムのアウトラインを検討し,試験的なプログラムの作成を行なった. コンピュ-タのハ-ドウェア・システムの整備に関しては,大量デ-タの高速処理を必要とすることから,現時点で最も高速なパ-ソナル・コンピュ-タを2式と,大容量のデ-タ管理を可能とする光磁気ディスク装置を購入した.また,パソコン・レベルにおいて,膨大なアドレス空間を利用可能とする,開発言語・ユ-ティリティ(DOS・エクステンダ-)を備え付けた.これによって,大規模な地域メッシュ・デ-タを一度に処理するプログラムを開発することが可能となった.地域メッシュ・デ-タの充実に関しては,現時点において購入可能な地域メッシュ・デ-タの一覧を作成し,当大学に既存するデ-タの整理を行なった.その結果,昭和55年国勢調査報告地域メッシュデ-タ(全国)を購入した. 試験的なプログラム開発(部分システムのテストラン)に関しては,矢野が磁気テ-プで頒布されている地域メッシュ・デ-タ(IBMフォ-マット,EBCIDICコ-ド)を,簡便にパソコン側のデ-タ形式(MSーDOSフォ-マット,ASCIIコ-ド)に変換し,光磁気ディスクに貯蔵するシステムを開発中である.また,野上と近藤は,ラスタ-・デ-タを高速にディスプレ-表示させる地図化システムの開発を行なっている(対象範域は日本全体をカバ-するものである). 来年度は,進行中のプログラム開発を継続し,特に,各種統計量の計算プログラムの開発を行なう予定である.
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