研究分担者 |
成瀬 聖慈 愛知教育大学, 総合科学部, 教授 (80023969)
塩野 計司 東京都立大学, 工学部, 助手 (30128574)
岡田 成幸 北海道大学, 工学部, 助教授 (50125291)
後藤 典俊 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (30027247)
柳沢 馬住 東京大学, 地震研究所, 助手 (00012930)
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研究概要 |
本研究は,学校等集団生活場に具備すべき地震情報システムを実用レベルにおいて開発することを主目的に3年計画で立案されている.本年度はその第2年目として,『音声』による出力情報の重要性の認識のもとにシステムの全体構成,システムの要となる部分の設計と実現を目標に研究を進めた.すなわち,1)システムの全体設計:ハ-ドウエア・ソフトウエアの全体構成を明らかにし,ソフトウエアを[入力評価,被災進定,対策指針およびそれらの出力]に4大別し,アルゴリズムを展開した.2)『音声』情報の同時的出力:本来は複雑多様な入力地震動を単峰形のカ-ブで逐次的に近似するアルゴリズムを開発し,地震の感知に始まり,「ゆれ」の最中においても時々刻々の入力変化に即応した音声情報を出力する新たな方式の導入について見通しを得た.3)対象(学校,社会施設など)に応じたソフトウエア・デ-タベ-スのモジュ-化についても考察した.4)本年度購入の強震動検知・記録装置を前年度購入の処理装置と組み合わせることで,システムの一応の全体構成を具体的に実現できた. すなわち,本年度は本試験研究において基本となるシステムの全体構成を確実にするための研究を進め,また音声情報の同時的出力を可能とする研究展開を行い,次年度におけるシステムの完成に向けて,必要な準備の殆んどを達成した.この結果,目的とするシステムが研究基間内に高い実用レベルにおいて具体化できるとの見通しを得るに至った.
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