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1990 年度 実績報告書

生殖細胞表面抗原に対する単クロ-ン抗体の利用

研究課題

研究課題/領域番号 02559010
研究機関京都大学

研究代表者

佐々木 隆造  京都大学, 農学部, 教授 (60077378)

研究分担者 入谷 明  京都大学, 農学部, 教授 (80026385)
キーワード雄精子 / 雌精子 / 表面抗原 / 単クロ-ン抗体 / 精細胞の分化
研究概要

雄精子と雌精子とを分画することが出来れば,家畜の性をコントロ-ルすることが可能となり食糧資源の効率の良い生産法を開発することになる。現在のところ両精子を分画する方法は確立されていない。もし雄精子と雌精子の表面に存在する物質(主に蛋白質)が異なっており,それぞれの物質に対する単クロ-ン抗体を調製することが出来たならば,両精子を完全に分別することが可能である。またたとえ両精子に特異的な物質を認識する抗体でなくとも得られた抗体は,生殖細胞の分化増殖ならびに受精過程の機構の研究に非常に有用である。本年度はまず精子に対する単クロ-ン抗体の調製を試み以下の成果を得た。
1.牛精巣より得た成熟精子を抗原としてマウスに投与し,ハイブリド-マを調製した。その結果,精子にのみ特異的に反応する3種類の単クロ-ン抗体生産株を得た。これらはウシ,マウス,ラットなどの精子と反応し,部位特異的であった。すなわち,1つは精子先端部,1つは腹部,1つは尾部に反応する抗体であった。これらの抗体が精子の受精能力にいかなる影響を与えるか検討中である。
2.未成熟マウスの精巣を抗原としてハイブリド-マを作成した。その結果,精原細胞ないしは精母細胞,セルトリ細胞,ライディヒ細胞などに特異的に結合する単クロ-ン抗体を取得することが出来た。これらの抗体の認識する抗原の同定,これらの抗原の精細胞分化段階における発現,そして抗原の機能の解明を目的として研究を行っている。また,これらの抗原のcDNAのクロ-ニングを行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 成田 宏史: "モノクロ-ナル抗体による精子表面蛋白の解析" 日本農芸化学会誌. 64. 26-26 (1990)

  • [文献書誌] Narita,H.: "Antigens related to mammalian spermatogenesis and fertilization" The third annual meeting of Japanese association for animal cell technology. 68-68 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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