研究分担者 |
渡辺 康二 福井工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (20042989)
北浦 勝 金沢大学, 工学部・土木建設工学科, 教授 (70026269)
塚原 初男 山形大学, 農学部・附属演習林, 教授 (30007083)
長谷川 武司 秋田工業高等専門学校, 一般科目理科, 助教授 (10004409)
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研究概要 |
初年度は先ず各分担者が集まり,主要計画について打ち合わせ会議を開き,次の要領で作業を行った。 この研究の主要設備となる雪崩・地すべり要因測定装置,テレメ-タ装置及び主要気象要素測定装置を購入し,特に秋田県と福井県の豪雪地帯に設置して測定を開始した。その他の地区では,部材を購入し,積雪性状や雪気象要素に関する観測資料の収集にあたった他,既存の資料による災害発生の解析に着手した。主集実績は次のとおりである。 (1)秋田県の特別豪雪地,東成瀬村谷地地内の地すべり頭部で,同村及びNTTの協力を得て観測装置を設置し,秋田県内で初めて雪気象資料のテレメタリングに成功した。 (2)秋田県横手市においても同市の協力により,雪気象観測に着手し資料のテレメタリングに成功した。 (3)上記2地点の観測資料は,部分的に不安が残されたがその課題は次年度に持ち越された。 (4)山形,石川,福井でも降雪険知器他の雪気象要素観測装置を設置し,観測を開始した。このうち福井では,融雪機構解明の設備を完了し,基礎的資料収集の体制に入った。 (5)山形では過去の雪崩と地すべり資料と気象資料を収集し,石川では雪崩運動に対するファジィ理論適用のプログラミングに着手した。 (6)秋田では,過去の災害地すべり及び雪崩危険箇所の資料を収集し,それを主成分分析却によって解析し,災害発生の特性について整理した。
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