研究課題/領域番号 |
02610022
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研究機関 | 東京芸術大学 |
研究代表者 |
上参郷 祐康 東京芸術大学, 音楽学部, 教授 (20169618)
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研究分担者 |
野川 美穂子 東京芸術大学, 音楽学部, 助手 (50218294)
大貫 紀子 東京芸術大学, 音楽学部, 助手 (70015254)
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キーワード | 国風音楽会の組織と歴史 / 当道行事の遺風 / 名古屋箏曲の教習制度 / 名古屋箏曲の伝承レパ-トリ- / 名古屋三絃曲の教習制度 / 名古屋三絃曲の伝承レパ-トリ- / 名古屋平曲と胡弓曲の伝承レパ-トリ- |
研究概要 |
1.国風音楽会の年中行事の調査および記録ー始めに研究代表者および分担者で名古屋の国風音楽会を訪ねどのような年中行事があるか聞き取り調査をした。また宗像神社の秋の大祭(10月10日)における、国風音楽会会員による奉納演奏のおりには、ビデオカメラ(本年度科学研究費により購入)により、音楽的に重要な部分を中心に録画記録した。聞き取り調査の結果、3月の人康祭の他にも、過去の検校の命日の行事、お逮夜など、江戸時代の当道以来の伝統を守っている行事がいくつか確認された。次年度も引き続き諸行事の調査・記録を行うとともに、当道関係の文献を調査し、諸行事の歴史的変遷を考察する。 2.国風音楽会の教習制度の調査および記録ー上記の訪名の機会を利用し、国風音楽会の歴史と組織についての聞き取り調査をし、その成果を踏まえて、教習制度に関する調査を開始した。国風音楽会会員が専門とする三絃、箏曲、胡弓、平曲のなかで、今年度はまず箏曲の教習制度についての聞き取りに重心を置いた。次年度は平曲、三絃および胡弓の教習制度について調査し、検校・勾当等の資格取得と教習制度の関わりを明らかにしていく。 3.国風音楽会の伝承レパ-トリ-の調査および記録ー教習制度の調査と並行して、先ず箏曲を中心に調査を開始した。上記1の調査により、「秘曲会」「百弾き会」といった会員の研修が行われていることが明らかになったが、単なる聞き取り調査だけでなく、こうした機会を捉えて、生きた演奏伝承レパ-トリ-の調査を目指す。
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