研究概要 |
(1)平成3年8〜9月:パイロットケ-スを対象に、生後18か月の家族訪問による愛着の性質の測定(面接、観察、Q分類、Strange Situation)と質問紙調査(心理社会的ストレス、心理的健康、社会的サポ-ト,母性意識)を行った。(2)平成3年4〜11月:生後3か月の家庭訪問による面接調査(母親としての自己概念、母性意識、夫の評価)、母子相互交渉の観察(特に、母親の感受性)、質問紙調査(心理社会的ストレス、母性意識、家族システムの変化、社会的サポ-ト、子どもの特徴の認知)を行った。(3)平成3年7月〜平成4年2月:生後6か月の家庭訪問による面接調査(母親としての自己概念、母性意識、自分自身の親の思い出)、母子相互交渉の観察(母親の感受性と子どもの愛着行動)、質問紙調査(心理社会的ストレス、母性意識、家族システムの変化、社会的サポ-ト)を行った。(4)平成3年10月〜平成4年3月:生後9か月の質問紙調査(心理社会的ストレス、母性意識、家族システムの変化、社会的サポ-ト)を継続中。(5)平成4年1〜3月:生後12か月の家族訪問による愛着の性質の測定(面接、観察、Q分類、Strange Situation)と質問紙調査(心理社会的ストレス、心理的健康,社会的サポ-ト,母性意識)を継続中。 現在、12か月の愛着の性質の測定を継続中であり、それが終了次第、母親の心理社会的ストレスの程度、母性意識との関係を分析する予定。 妊娠中、出産後の心理社会的ストレスや家族システムの変化が、夫や自分の親からのサポ-トによって緩衝されることが示された。又、母親としての自己概念・評価が6カ月頃を境にポジティブなものに変化して行くことがある。それは、夫との関係によって影響されることも示された。
|