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1990 年度 実績報告書

視覚および聴覚刺激による心像の産出と操作の認知心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02610050
研究機関大阪教育大学

研究代表者

八田 武志  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (80030469)

キーワード心象(イメ-ジ) / 左右脳機能差 / ひらがな / 数字 / 処理水準
研究概要

本研究は、心象の研究に従来見られなかった処理過程という観点を取り入れ、脳機能との関係を研交するところに目的がある。心象の産出と操作過程に分けて発達の視点も入れながら検討を加えるようとしている。
本年度に行った実験は、小学生を対象にしたものと、大学生を対象にした2実験である。実験は、視覚刺激を手がかりにして、刺激に対応する心象の産出と操作の2過程それぞれについて、左,右大脳半球がどのように関与しているのかを検討したものである。小学生を対象にした実験では、とくに心象の産出・操作に優れるとされる珠算上級者と中級者,下級者を変数に加えて検討した。その結果、珠算上級者の児童では心象の産出よりも操作において他群の被験児よりも優れること,このような傾向は、数字の心象に限定され、ひらがなではうかがえないことなどが明らかになった。この結果は分析を更に加え、雑誌論文にまとめ投稿中である。小学生を対象に同時に、聴覚刺激を与え、それに対応する心象の産出・操作を検討する実験も実施した。実験は終了したがデ-タの分析がまだできておらず、早急に行う予定である。
大学生についても、同じ実験手続きで資料を収集した。しかしながら資料の統計的分析は未だ行えていない。
本年度に行った視覚・聴覚刺激による心象産出・操作実験は、手続き上、やや問題点を含むことがわかり、大学生を用いた実験でその不備をどの程度おぎなえるかを検討する予定で、プログラムソフトの改良を行ったところであり、早急に資料収集に着手する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] HATTA,T.& HIROSE,T.: "Abacus Training Effects on Imagery Generction and Operction in Children" Psychologia.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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