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1990 年度 実績報告書

出移民100年間の地域的特徴その生活史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02610097
研究機関京都女子大学

研究代表者

舟橋 和夫  京都女子大学, 家政学部, 助教授 (80081173)

キーワード出移民 / 移民目的 / 出移民地域 / 移民地
研究概要

今年度の研究目的は、『海外旅研下附返納表申達一件』(外務省外交史料館蔵史料)に見られる出移民の大量デ-タを統計的に処理して、出移民の諸特徴、とりわけ地域的特徴の把握と移民先の史料を用いての移民生活の特徴を把握するにある。以下にその概要を述べたい。なお、移民ダ-タにおける素ダ-タの入力および、素デ-タのデ-タチェックは現在でも継続中であるので、デ-タの比較的まとまって整理できている年度やデ-タチェックの終了したケ-スなどを用いての比較的簡単な統計処理の結果より、その特徴を指摘して本研究の概要としたい。
出移民の特徴は以下の通りである。まず年齢は当然ながら15歳からの若者が中心といえ、老若(1歳から60歳代まで)にわたり極めてレンジ幅が広いことが明らかになった。出身県も山口、広島、熊本といった従来の移民大量送出県のみならず、西日本をコアにしつつもかなり全国的な広がりを見せている。また、渡航先はアメリカ、ハワイ、ブラジルなどのいままで言われていた移民受け入れ国のみならず、朝鮮、ソ連などへの出国も多い。さらに、渡航目的では出稼ぎ、稼ぎといった移民の主たる目的だけでなく、「雇用」により渡航する移民がかなり多い。
アメリカにわたった移民の特徴は次の通りである。まず移民の続柄に長男も多くみられ、従来言われていた次男以下とは限らない。「呼び寄せ」による移民もかなり多い。職業には実にさまざまな職種が見られるが、農業関係の職業がドミナントである。家族はおおむね大きい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 舟橋 和夫: "出移民の特徴" 人文論叢. 40. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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