1.留学生と日本人の相互理解に着目し、計7つの質問紙調査(「在日中国人留学生調査」「帰国中国人留学生調査」「一般留学生調査」「大学院生調査」「学部学生調査」「1年次生調査」「チューター調査」)を実施した。 2.UNESCOのデータを用い、受け入れ先進国における受け入れ状況、送出国との関係、専攻分野における特徴について示した。 3.留学生にとって重要な問題であるにもかかわらず、研究のあまりなされていない「進路選択」に関して、中国人留学生の職業選択、留学の効用、地域選択などの現状を明らかにした。 4.留学生の日本留学理由・目的や留学生活の状況、領域別の適応状況、日本留学の評価、適応に要する時間などについて明らかにした。 5.受入側である日本人学生の対外国人観や、国民イメージ評価の構造を明らかにした。 6.留学生と日本人の相互理解に着目し、留学生の対人関係状況や、留学生と日本人学生の親密化の阻害要因、日本人学生の留学生評価・アジア留学生観などを明らかにした。 7.従来議論の少なかった「チューター」に関して、留学生に対する援助の現状や仕事観などを明らかにした。
|