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1991 年度 実績報告書

コンピュ-タ・プログラミングにかかわる概念・技能の獲得についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02610112
研究機関上越教育大学

研究代表者

菅岡 強司  上越教育大学, 学校教育研究センター, 講師 (80206391)

研究分担者 平山 満義  上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20110637)
中野 靖夫  上越教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (60042686)
キーワードプログラミング教育 / プログラミング言語 / アルゴリズム / プログラミング技法
研究概要

まず,コンピュ-タ・プログラミングの過程に関する昨年度のデ-タにさらに分析を加えた。そのうえで,必要に応じてデ-タを蒐集して分析した(初心者にとってはなじみやすいと考えられる日本語プログラミング言語Mindについてのデ-タも蒐集して分析した)。それらの結果をふまえて,命令型プログラミング言語Pascal,BASIC,論理型プログラミング言語Prologという計3種類のプログラミング言語について,それぞれの特性に合った系統性を検討して,初心者に学習させるための訓練システムをつくった。この訓練システムは,主として数学の問題を解決していきながら,プログラミング言語を学習していくという構成にした。なお,それぞれのプログラミング言語の文法については,いずれも,それだけでは被験者(初心者)が学習できない状態にあったため,例題,とりわけ簡単な数学の例題を通じて学習させることにした。
この訓練システムを用いて初心者に学習させたところ,昨年度の成果をより一般化させた形で確認することができた。すなわち,問題を解決するための方法は,数学などにおける論理としては理解できていても,その具体的な処理の手順であるアルゴリズムを考え出すことは,初心者にとって困難であった。また,プログラミングの過程のなかでとくにプログラムの記述に関与している概念・技能については,再帰呼出しなどのプログラミング技法の適用,文(ステ-トメント)のなかの“="(イコ-ル)の理解と適用,手続きや関数におけるパラメ-タの理解と引数の適用などにおいて困難がみられた。ただ,プログラミング言語の学習過程で,こういった全般的な傾向がどのように変容して,共通した概念・技能が獲得されていくのかを解明するためには,実験デ-タの一部分をいっそう綿密に検討する必要があると考えられる。現在は,これに取り掛かっているところである。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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