研究課題/領域番号 |
02610116
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
関口 義 京都教育大学, 教育学部, 教授 (50196953)
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研究分担者 |
鎌田 積 財団法人, 日本開発構想研究所・研究第1部, 副部長
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キーワード | 生涯学習機関としての役割 / 社会のニ-ズに応ずる教育 / 18歳人口減少期への対応 / 実学教育機関 / 入学動機と目的意識 / 専門技術と資格の取得 / 専門的職業への指向 / カリキュラムへの適応状況 |
研究概要 |
この調査研究は、専門学校を対象とする実態調査と、専門学校に学ぶ学生を対象とする意識調査の二つから構成されている。調査を実施した時期はいずれも平成2年11月であり、前者については全国の私立専門学校2448校全校を対象とした「専修学校(専門課程)の動向に関するアンケ-ト調査票」により実施した。調査結果票の回収率は1128校で半数近くであった。後者については、全国の専門学校生を対象として「専修学校在学者意識調査(専門課程用)によるサンプル調査として実施したものである。全国の専門学校生は平成2年現在61万人でありその1%強にあたる7000名を、分野・学科別に代表できるよう37校の専門学校を通して行った。専門学校生の実態・意識の考察を通して専門学校の社会的役割に関する基礎資料を得ようとしたものである。 平成3年度は以上の二つの調査結果を集計・分析してとりまとめを行った。学校調査では、現在の専門学校が共有する経営と教育体制の現況が質問への回答によって明らかにされた。その結果は多様性とともに課題が数多いこと、今後18歳人口の減少期に対応して施策や方針が具体的に考えられていることなどであり、今後の方向への提案を行う事ができた。在校生を対象とする意識調査は、今日実学教育機関としての特質を有する専門学校が、学ぶものの側からみて果たしてその役目を十分に果たしているのかどうかを検討したものである。そのため入学に関することから在校時の勉学状況、卒業後の進路や職業選択について必要な質問項目を設け回答を求めた。これらの回答結果の考察を通して、現在の専門学校生像がうきぼりにされるよう研究と検討を進め、問題点の指摘と今後への提案を行ったものである。
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