研究課題/領域番号 |
02610126
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
藤島 岳 東洋大学, 文学部, 教授 (80058007)
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研究分担者 |
森田 明美 清和女子短期大学, 児童教育学科, 専任講師 (70182235)
杉山 憲司 東洋大学, 文学部, 教授 (00082636)
天野 マキ 東洋大学, 社会学部, 教授 (50106035)
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キーワード | 社会的自立 / 精神薄弱者 / グル-プホ-ム / 教育 / 社会福祉 / 精神薄弱者施設 |
研究概要 |
本プロジェクトにおいては、精神薄弱者の社会的自立尺度の作成を自ざして研究を進めている。本年度は以下のように研究を進めてきた。 (1)関係資料の収集と分析 精神薄弱者関係団体発行の資料、精神薄弱者施設の定期刊行物等を収集・分析した。それらから、自立の捉え方が障害の程度別等により多義的で、整理し直す必要があること、福祉的就労であっても生活寮等グル-プホ-ムの形態での生活が可能な段階を一つの自立の段階として捉えるという考え方が趨勢であることが明らかになった。 (2)精神薄弱者施設への聞き取り調査 施設長、施設職員への開き取り調査から、更生施設においては身辺自立の訓練はかなりまで進むが、社会的能力をつけることが因難な入所者が多いことや非社会的・反社会的問題行動などが自立の障害となっていることなどが明らかになった。各施設ごとの処遇方針、内容の比較検討から、社会的能力を高める処遇のあり方についても考究した。 (2)精神薄弱者施設への聞き取り調査から、更生施設においては身辺自立の訓練はかなりまで進むが、社会的能力をつけることが因難な入所者が多いことや非社会的・反社会的問題行行など障害となっていることなどが明らかになった。各施設ごとの処遇方針、内容の比較検討から、社会的能力を高める処遇のあり方についても考究した。 (3)養護学校教育、精神薄弱者施設職員、保護者をまじえた研究会(ケ-ス研究、実践研究) 精神薄弱者の社会的自立の尺度を検討するためには自立(生活寮や一人で自活)できたケ-ス、自立に共敗したケ-ス、施設入所者の中で自立の可能性のあるケ-ス等、詳細なケ-ス分析が不可欠であり、現場の実践者等の協力を得て現在継続中である。自立に際して必要な能力の解明とその位置関係を明らかにし、問題行動などネックになる部分の数量化が尺度の資料となる。これらをもとに現在調査票を作成中であり、次年度、養護学校卒業生の追跡調査を実施する予定である。
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