研究課題/領域番号 |
02610156
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
藤木 久志 立教大学, 文学部, 教授 (60062585)
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研究分担者 |
館鼻 誠 立教大学, 文学部, 講師
小林 一岳 立教大学, 文学部, 講師
蔵持 重裕 立教大学, 文学部, 講師
荒野 泰典 立教大学, 文学部, 教授 (50111571)
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キーワード | 村請 / 公事体系 / 村の指出 / 山村 / 海村 / 互酬の習俗 / 年中行事 / 贈答儀礼 |
研究概要 |
[1.近畿=平野地域の庄屋史料奈良県生駒郡斑鳩町五百井大方文書の調査] 藤木が中心となり、中世関係分は撮影・解読を終了し、解読草稿『大方家文書』(ワ-プロA4・65頁)を作成して、所蔵者の大方家に献呈。あわせてフィ-ルドワ-クによる地域調査を実施した。近世文書は大量で整理作業はまだ中途である。大方家の古文書と屋敷地は中世後期大和の庄屋の面影をよく伝える稀有な事例と判明した。 [2.東北=山村の肝煎史料新潟県上川村室谷・鍵取・広瀬の古文書調査] 荒野泰典が中心となり、3地域の文書目録作成・マイクロ撮影・解読原稿作成を実施。ダム化による水没が決ったたため、急遽、民俗調査の手法による聞取り調査を実施。『第1次調査報告書』(ワ-プロA4・132頁)『第2次調査報告書』(120頁)を作成。コピ-により同地域に全戸配布した。目下、『第3次調査報告書』を作成中である。同地域は越後でも最も奥地であるだけに、古い山村の面影をよく残すだけに水没が惜しまれる。 [3.北陸=海村の刀祢史料福井県敦賀市江良浦・小浜市矢代浦の古文書調査] 藤木が中心となり、両浦の15〜17世紀の古文書のコピ-作成を終了し、分析のため現地のフィ-ルドワ-クを実施し、江良の中世村の移転の事実を突きとめた。両浦ともに中世の村の公事と饗応にかかる文書に恵まれ、分析の成果の一部は、論文「村の公事」として90年末に公表した。なお小浜市矢代の調査は、分析深化の必要から新規に加えた。その分析成果の一部は論文「村の指出」として発表の予定。 [注](1)調査の密度を高めるため、上記2・3の調査の一部は、史学科「日本史実習」と合同で実施した。 (2)内容分析の必要から、直接の調査成果である上記2編と別に、論文等4編を書いた(裏面参照)。
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