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1991 年度 実績報告書

宋代新法党官僚の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02610170
研究機関石巻専修大学

研究代表者

熊本 崇  石巻専修大学, 経営学部・取教授 (00153354)

キーワード台諌 / 三司判官 / 言事 / 吏事 / 欧陽修 / 神宗実録朱本 / 神宗実録墨本
研究概要

1.前年度に購入した諸文献(設備備品費)および今年度も東京・京都等方面で収蒐した資料(旅費)から、台諌、欧陽修等に関する事例を摘出・整理した(謝金)。以上の作業にもとづく成果の一部を論文で公けにしたほか、若干の知見を付加した報告書を作成した(印刷費)。
2.基本的に前年度に引続き、台諌についての制度的検討と、彼らの実態解明を試みた。
3.論文では、北宋の代表的な諌官である欧陽修の二種の伝記に注目し、これらを対比かつ検討した。一方は旧法党の手になる実録所収の伝であり、他方は新法党の手になる実録のそれである。両党派の彼に対する評価の差達から、台諌を中心にした北宋前半期の政治の限界と、新法党の政治が行われるに至る必然性について、ひとつの見通しをえて、これを報告書に付録した。
4.また報告書では、初年度の成果をも付録するとともに、特に北宋最初期には台諌が、言事よりはむしろ三司判官など財政関係の職務を兼任するケ-スが多くみられる事実を、事例によって明らかにした。
5.将来的には、台諌の三司判官等兼任の実態を北宋前半期を通じて、より評細に検討すべきであるほか、新法党政権下における台諌の位置づけを通じて、言事を中心にした政治がいかに克服されたか、さらには吏事を重視する新法党の政治と新法党官僚そのものについて、考察をすすめなければならない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 熊本 崇: "欧陽修伝四種ー墨本修伝・朱本修伝の対比を中心にー" 石巻専修大学研究紀要. 3. 1-39 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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