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1991 年度 実績報告書

帰国子女の英語喪失過程の記述的分析ー年齢及び現地滞在期間との関係

研究課題

研究課題/領域番号 02610231
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

小池 生夫  慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (70051266)

キーワード帰国子女の英語喪失過程 / 海外子女の英語習得過程 / 海外子女の日本語喪失過程 / 年齢と英語喪失の関係 / 滞在期間と英語喪失の関係 / 滞在期間と英語習得の関係 / 滞在期間と日本語喪失の関係 / 習得・喪失と年齢差
研究概要

本年度は、本テ-マによる継続研究第2年目になる。今回は、研究を2つの方向から進めている。一つは、昨年にひきつづき、帰国児童や生徒の英語能力を定期的に自然発話を通して観察、記録、分析を続けてきた。対象は、小学校児童数名と中学校生徒数名で、英語国の滞在は3年から6年である。インタビュ-形式で自由に一人づつ会話を行い,録音し、書写し、分析を進めている。目下、その資料の収集にあたっており、明確なことは言えないが、発話の中の単語の忘却が時間的経過とともに進んでおり、それがスピ-キング能力の低下と結びついていると被験者は言う。単語を忘れると、ほかの単語でおきかえたり、パラフレイズによって、一語でいうことを数語でいうようになったり、また、文のスタイルが単純、低調なものになるようである。その現象をさぐりたい。
2つ目は、英語国に移住し、全日制日本人学校や補習校に通う小学校児童、中学生、高校制集団を対象に、アンケ-トによる英語学習及び習得と日本語の喪失を調査する。その作業を約1500人に対して行った後で、目下コンピュ-タに読みこむ作業をはじめている。これは、滞在年数や年齢差が、聞く力、話す力、読む力、書く力とそれぞれどのように相関があるのか、相互にどのような関係を持ちあうのかを調べるものである。これは、一人一人の集団よりも、グル-プ集団単位という研究になっている。結果については、まだ出ないが、年齢、滞在期間,もう一つは4技能そのものの関係があるようである。全日制学校と補習学校の差が大きいことが観察されている。
以上の研究を今後続行することにより、結果を3年間の継続研究の最後には出せるようにしたい。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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