研究概要 |
科研費交付申請書の分担に従って計画通りに研究を進めた。その一方では代数学からの情報提供としてD.Hapell氏(筑波大:多元環の表現論に関する一般論),K.R.Fuller氏(筑波大:Extension問題),東屋五郎氏(元インディアナ大:東屋多元環に関する結果について),トポロジ-からの情報提供として柳田伸顕氏(武蔵工大:群のコホモロジ-ChernーClassについて),凾数解析学からの情報提供として鹿野 健氏(岡山大:解析的数論における級数和について),日合文雄氏(茨城大:Subfactorに対するEntropyについて)を招いて研究分担者全員とで討論を重ねた。 研究代表者は本課題に関する講演・討論会の連絡調整にあたるとともに,無限項の差分作用素の素解の存在研究を続け1988年の研究結果の改良に成功した。 分担研究者加藤定雄は閉直交系を用いることによりproper holomorphic mappingについていくつかの結果を与える基本補題を得て更に研究を続けている. 鈴木俊夫はシュレ-ジンガ-作用素の固有値の数値計算について研究を続けて来たが従来よりもはるかに手間のかからない計算法を提供することに成功した。 佐藤真久は可換なgraded local Artin ringについて考察しそれを応用してgeneratorを持たない数の考えに達した。 金川秀也はDonskerの不変原理における收束の速さについて自己の従来の研究結果の拡張に成功した。
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