研究課題/領域番号 |
02640158
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
井上 淳 福岡大学, 理学部, 教授 (50078557)
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研究分担者 |
仙葉 隆 福岡大学, 理学部, 講師 (30196985)
黒瀬 秀樹 福岡大学, 理学部, 助教授 (00161795)
秋山 獻之 福岡大学, 理学部, 助教授 (70078575)
蛯原 幸義 福岡大学, 理学部, 教授 (00078601)
冨田 稔 福岡大学, 理学部, 教授 (10037137)
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キーワード | 作用素環 / 非有界作用素環 / Partial Op^^*ーalgebra / 冨田ー竹崎の理論 / cyclic vector / partial *ーalgebra / 非可換積分論 |
研究概要 |
部分的な積をもつ非有界作用素の族(partial Op^^*ーalgebra)について研究をしている。次の結果を得た。 1.1つのsymmetric operatorから生成されるpartial Op^^*ーalgebraの構造を決定した。[研究発表1] 2.2つの可換なsymmetric operatorから生成されるpartial Op^^*ーalgebraの構造を決定した。[研究発表2] 3.Partial Op^^*ーalgebraに対するcyclic vectorについて研究し[研究発表3]、作用素環で重要である冨田ー竹崎の理論をpartial Op^^*ーalgebraへ拡大した。[研究発表4] 4.Partial Op^^*ーalgebraの自己共役性、標準性について研究した。[研究発表5] 5.Partial *ーalgebra上の正値線形形式について研究し、非可換積分論(RadonーNikodym定理、Lebesgueの分解定理等)を考えた。[研究発表6] 6.現在、(partial)Op^^*ーalgebraの物理(量子力学、統計力学)への応用を考えている。Wightmanのquantum field theoryを直接扱うには非有界作用素環を扱わなければならない。一方、von Neumann algebraのlocal netの議論はさかんに研究されている。Wightmanのfieldからどのような条件のもとにvon Neumann algebraのlocal netが構成できるかを非有界富田ー竹崎理論を用いて研究している。
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