研究課題
本研究は天文学の総合的な画像解析システムの確立を目指す。1.平成2年度に国立天文台天文学デ-タ解析計算センタ-のワ-クステ-ションに移植された画像解析システムIRAFを引き続き整備し、ユ-ザの利用を推進した。2.木曽観測所で開発されたSPIRALシステムをIRAFの上に移植した。これは国際的にも共同利用できる資産であり、市川と浜部(木曽観測所)は11月に米国ツ-サンで開催されたInternational Software Confe renc に出席してこれを報告した。3.国内各地のIRAFユ-ザの連絡と使用環境の統一を図るためにIRAF担当者会が開かれてきたが、今年度はこれをさらに発展させて「天文情報処理研究会」と改称し、広く天文学全般の情報処理を対象とするに至った。今年度には4回の研究会が開かれた。市川は会の世話人を務めている。4.大学院生らの協力を得て、初心者用マニュアル、国内各観測所の観測装置ごとのデ-タ解析の標準手法の解説書(通称クックブック)を編纂し、兵庫県立西はりま天文台からの補助を得て出版した。5.IUE(国際紫外線天文衛星)の画像デ-タベ-スを入手し、検索システムを公開運用する態勢を整えた。6.これまで磁気テ-プの形で保存されていた天体カタログデ-タを、光磁気ディスクに移し、オンライン検索の準備を行った。
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