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1990 年度 実績報告書

中間エネルギ-核反応によるスピン・アイソスピンモ-ド及び△モ-ドの研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640215
研究機関東京大学

研究代表者

市村 宗武  東京大学, 教養学部, 教授 (10012436)

研究分担者 太田 浩一  東京大学, 教養学部, 助教授 (30012496)
キーワード準自由散乱 / (p,n)反応 / スピン・アイソスピン・モ-ド / DWIA / △アイソバ- / 中間子核子散乱 / SRyrme模型 / ソリトン
研究概要

1.スピン・アイソピン・モ-ドの励起について
米国ロスアラモス研究所の実験グル-プと協力して、準自由散乱領域での(p,n)反応によるスピン・アイソスピン・モ-ドの研究を進めた。まず我々がモデル計算を行いどのような標的核を選ぶべきかの提言し、それに応じてロスアラモスで実験を行った。縦スピン応答と横スピン応答の比からは、準自由散乱領域ではRPA型核相関は弱いのではないかという実験結果を得ている。しかし、我々の計算結果が実験に比べ断面積をかなり過小評価しているという問題がある。この計算に用いた直交条件付き連続RPA法の理論的意味付けを深め、従来の連続RPA法との違いを調べた。その結果は川東氏との共同研究としてProg.Theor.Phys.4月号に発表される。
2.△アイソバ-励起について
核子や△粒子を素粒子でなく、構造を持った複合粒子として扱うSkyrme模型を用いて、π中間子と核子や△との相互作用を調べた。π中間子と核子の散乱を記述するには量子化が必要であるが、従来の方法ではゼロモ-ドに伴う赤外発散を完全には取り除けない欠点があった。簡単な1次元模型を用いてソリトンの新しい量子化法を考案した。赤外発散を完全に除去することがメソン・ソリトン散乱の記述に本質的である事が分かった。この方法の現実的な3次元Skyrme模型への適用を大学院生の池橋と行い、ボルン項を量子力学的に導出する事に成功した。また、他の方法ではボルン項は導出できても高次の散乱項は記述できないのに対し、この新しいしい方法では任意に高次項が計算でき、実験との比較が可能となった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.ICHIMURA: "From Magnetic Moment to General SpinーIsospin Modes" Nuclear Physics. A522. 201c-220c (1991)

  • [文献書誌] K.KAWAHIGASHI: "NonーOrthogonality Problem in Continuum RPA studied by Orthogonality Condition" Prog.Theor.Phys.85. (1991)

  • [文献書誌] K.OHTA: "Nonrigid Quantization of Solitons and MesonーSoliton Scattering" Physics Letters. B234. 229-234 (1990)

  • [文献書誌] K.OHTA: "Quantum Theory of the Soliton in a Nonrigid Gauge" Nuclear Physics. A511. 620-642 (1990)

  • [文献書誌] K.OHTA: "Gauge Condition and Constraint in Collective Coordinate Quantization of Solitons" Physics Letters. B242. 334-339 (1990)

  • [文献書誌] K.OHTA: "Gaugeーfixing Conditions in Canonical Quantization of Solitoryーwaue Classical Solitons," Physical Reveiw. D43. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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