高エネルギ-研究所のス-パ-コンピュ-タ-S820を約100時間、東大のS820を70時間程度の計算を行った。デ-タはカ-トリッジMTにおとして種々の物理量を測定した。 1。89年度の研究に引き続いて、maximal abelianケ-ジでstatic quark potentialからstring tensionをきめ89年度の結果を支持する結論を得た。これらはまとめて、LATTICE'91の国際会議で発表された。 2。maximal abelianゲ-ジでのゲ-ジ固定は、ゲ-ジ固定がただ一つに決まらないという深刻な問題があることがその後新たにわかり、よりよいゲ-ジ固定法の開発や誤差の評価などその解決に取り組んだ。中間結果は近く発表予定。 3。より厳密にoverーrelaxation法でmaximal abelianゲ-ジ固定をし16^4のlatticeではstring tensionはかなり小さくなること、きっちり定義したelectric fluxの測定からGreensite達の批判と違ってabelian dominanceがあること、monopoleがscaling curveにのることから連続理論でも重要な量であるらしいことがわかった。 4。有限温度系の研究では16^3×4latticeでabelian Polyakov loopやabelian energy densityがよいorder parameterであり高温相がmonopole dilute gasでよいことなどがわかった。3と4のこれまでの結果は近く発表予定。 5。よりよいゲ-ジの研究やより直接にモノポ-ルの関与を調べるための外部磁場をいれた系でsusceptibilityやCoolingを使った研究を進めつつある。
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