今年度、当研究課題の下に行われた研究活動は、以下の3つの分けられる。 1.国内外研究者の招待セミナ-を中心とした交流 2.京都での数学者国際会議への出席 3.研究に関連する雑誌、図書等の購入 最近、可積分系及び超弦理論から発展した研究は、新しい数学と深く係わりながら、量子群という概念に統一されつつある。国際会議での中心テ-マがそうであったように、他研究者との交流も主にその方向の議論が多く大変有用であった。これら研究の成果はBraid of stringsという題の論文で公表され、その中では、弦模型の量子群的変形から、可積分条件としてのヤンーバクスタ-方積式が導びけることが議論されている。弦模型に深く関係したヴィラソロ代数の、量子群への拡張についても成果が得られ、これについては現在論文投稿中である。
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