研究課題/領域番号 |
02640274
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石橋 善弘 名古屋大学, 工学部, 教授 (00023052)
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研究分担者 |
古沢 伸一 名古屋大学, 工学部, 助手 (60219110)
析原 宏 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30177307)
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キーワード | 高分子ゲル / 構造不安定性 / ブリルアン散乱 / ファブリ-ペロ-干渉計 |
研究概要 |
本研究では、高分子ゲルの弾性的不安定性を研究するためにブリルアン散乱を用いる。本年度はそのためのファブリ-ペロ-干渉計を用いた高分解能測定装置を製作した。本装置は以下の様な構成になっている。(1)圧力走査型ファブリ-ペロ-干渉計:ピエゾ走査型と比較して、安定性に優れ、調整が容易であるので圧力走査型を採用した。調整部の安定性を向上させるため、圧電アクチュエ-タを調整機構にとり入れた。(2)圧力走査部:マイコン制御によるステップ走査を実現するため、走査機構に電磁弁をとりつけ、制御用インタ-フェイスを製作した。(3)圧力測定部:精度のよい走査を行うため、絶対圧型圧力計(デ-タメトリック社バロ-セル600)を使用し、GPIBインタ-フェイスにより、マイコンに読みとる方式を採用した。(4)散乱光測走部:現有の光子計数システムを使用し、GPIBによりデ-タをマイコンにとりこむ方式を採用した。(5)光学除震台:ファブリ-ペロ-干渉計は、震動に対して敏感であるので、除震効果を高めた光学台を設計製作し、実験システム全体を製作した光学除震台上に載せた。(6)制御用プログラム:本システムの自動測定化および測定デ-タの処理、保存のため、制御用およびデ-タ処理用ソフトウェアの開発を行っている。 現時点で、(1)〜(6)の項目の約80%が完成している。完成次第、調整実験を行う予定である。
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