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1990 年度 実績報告書

トカラ海峡における黒潮の流軸・流速・流量とそれらの変動

研究課題

研究課題/領域番号 02640319
研究機関鹿児島大学

研究代表者

前田 明夫  鹿児島大学, 工学部, 教授 (90013573)

研究分担者 野島 通忠  鹿児島県庁, 林務水産部, 技師
山城 徹  鹿児島大学, 工学部, 助手 (20158174)
櫻井 仁人  鹿児島大学, 工学部, 講師 (10094145)
キーワード黒潮 / 水温断面観測 / トカラ海峡 / 水位記録 / 水位差 / 表面水温 / 水温フロント / 傾圧成分
研究概要

台風接近のために8月に実施できなかった流速計と水温計のトカラ海峡への設置を11月26日におこなった。回収は平成3年8月におこなう予定である。平成2年12月8日から9日にかけてと12月10日から11日にかけて、トカラ海峡における黒潮の水温断面観測をXBTを用いて定期船波之上丸からおこなった。なおこの波之上丸は鹿児島県水産試験場の依頼により、この海峡の表面水温の横断観測を2日に1回の割合でおこなっている。この資料により黒潮のこの海峡における南北移動を調べているが、XBT観測は表面水温による黒潮の水温フロントと内部構造との関係を突き合わすためのものである。又、トカラ海北部(中之島から佐多岬先端)においてXBTとADCP観測を平成3年1月24日に実施した。これらの結果の一部は以下に述べる資料解析の結果と合わせて平成3年度日本海洋学会春季大会で報告する予定である。
上記した定期船によって1985年から1987年の3年間に観測された表面水温記録と同期間のトカラ海峡周辺の水位記録の解析から、以下のことが分かった。1.黒潮の表面水温フロントが中之島の南あるいは中之島付近にあって中之島の水温が低下する時には、中之島の水位が低くなる。2.名瀬と中之島の間の水位差は中之島と大隅半島の先端にある大泊との間の水位差と逆位相で変化している。3.黒潮の水温フロントの南北移動は海面下150mぐらいまでの水塊しかともなっていない。以上総合すると、4.黒潮の流量の変化には傾圧成分が含まれている。5.黒潮が北上すると名瀬と中之島の間の流量が増し、中之島と佐多岬の間の流量が減る。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 前田 明夫: "トカラ海峡における黒潮のフロントの移動と水位変動について" 日本海洋学会平成3年度春季大会.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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