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1992 年度 実績報告書

海洋数値モデルにおけるデータアシミレーションの基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640320
研究機関東海大学

研究代表者

久保田 雅久  東海大学, 海洋学部, 教授 (90147124)

キーワードアシミレーション / 同化作用 / 数値モデル / NOAA / 熱赤外放射計 / 相互相関法 / インバース法 / 漂流ブイ
研究概要

本年度は、前年度に引き続き、人工衛星熱赤外画像から海面流速場を得る方法について検討した。実際には、MCC法を適用した時のしきい値、あるいはspatial coherence filterについて検討した。また、計算時間の短縮についても検討した。MCC法などを実際に画像に適用する際、サーチエリアの中に雲域が含まれていると、海面海速を得る事は難かしくなる。そこで、海面水温場の統計的構造を調べ、その結果に基づいた客観解析法を適用することをたより、どの程度、真の海面水温値が得られるかを、検討した。具体的には、雲域の無い画像から同じ海域に対する別の画像の雲域を取り除き、その取り除かれたデータを修正法を用いて予測した。そして、予測された海面水温値を真の値と比較した。また、MCC法を三陸沖の連続した熱赤外画像に適用した結果は、この海域に特徴的な暖・冷水塊にともなう複雑な流速場を的確に把握できる可能性が示唆された。一方、DMSP/SSMIとGEOSAT/ALTによって観測された海上風データの解析を行い、データの特性を調べた。その結果、DMSP/SSMI風速はデータ数が多いため信頼できる月平均データを提供するが、雲水量に依存したバイアスが存在するという問題点が明らかにされた。一方、GEOSAT/ALT風速には、直下点のみの観測であるためデータ数が少ない事などにより空間的一様性の点で信頼性が少し欠けることも示された。この様な特性の異なる2種類の風速データから、客観解析を用いて最適な風速データセットを作成することを試みた。そして、得られた風速値を海上ブイ風速と比較した結果、両者は非常によく一致した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Kubota and J.J.O'Brien: "Seasonal Variability of the equatorial Pacific" J.Oceanography. 48. 59-76 (1992)

  • [文献書誌] M.Kubota and K.Ono: "Abyssal circulation model of the Philippine Sea" Deep-Sea Res.39. 1439-1452 (1992)

  • [文献書誌] 久保田 雅久: "海洋のデータアシミレーション" 海洋工学コンファレンス論文集. 9. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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