研究概要 |
アシルゲルマンが光によってNorrish type Iの過程で開裂し,分子内に共存するオレフィンにトラップされて下式の反応が進行する。当課題研究によって発見されたこの反応をより有効なものとして平成3年度はその反応で得られたβーゲルミルケトンのゲルミル基の活性化を試みた。【chemical formula】 その活性化反応のモデル化合物を下式によってChalconeから得て、その脱離を検討した。【chemical formula】 さまざまな試剤でその活性化反応を研究したが、容易にゲルミル基を脱離することは困難であった。1例として臭素による反応を下記に示す。複雑な機構を経てα,βー不飽和ケトンが得られることが判明した。【chemical formula】 この成功した反応をβーゲルミル5員環ケトンに適用し,その有効性を見出したが、まだ多くの検討すべき点が残されていて、現在なを実験継続中である。
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