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1991 年度 実績報告書

σー遊離基のスピン分布と化学反応性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640404
研究機関学習院大学

研究代表者

末廣 唯史  学習院大学, 理学部, 教授 (60080462)

研究分担者 高屋敷 由紀子  学習院大学, 理学部, 助手 (00226929)
山内 淳  京都大学, 教養部, 助教授 (10027071)
キーワード光分解ESR / CIDNP / スピントラップ / ジアリ-ルスルフィド / (アリ-ル)(アリ-ルチオ)ジアゼン / (アリ-ル)(シクロヘキサジエニル)ジアゼン / ^<13>C、 ^<15>N、 ^2H、標識ジアゼン / ニトロソベンゼンー1ー ^<13>C
研究概要

1。(4ーtーブチルフェニルチオ)(4ーメトキシフェニルー1ー ^<13>C)ジアゼン、(4ーtーブチルフェニルチオ)(4ークロロフェニルー1ー ^<13>C)ジアゼン、(4ーtーブチルフェニルチオ)(1ーナフチル)ジアゼン、その1ー ^<13>C,1ー ^<13>Cー1ー ^<15>N、2,4ーd_2標識化合物および(4ーtーブチルフェニルチオ)(2ーナフチル)ジアゼンの光分解ESR測定を行い、H,C,Nの超微細結合定数を得た。ニトロソベンゼンー1ー ^<13>Cの電極酸化によるESR測定では、あるニトロキシドを観測したが、捕促された遊離基の構造は不確定である。さらに薄い溶液について測定すると成功す ることが十分に期待できる。
2。メトキシフェニルジアゼニルのTRIPPLE共鳴ESRでは、遊離基濃度の不足のため不成功であった。流動法で行うと成功することが予想できる。
3。(アリ-ル)(アリ-ルチオ)ジアゼンの熱分解CIDNPのうち、不確実なA(σ〜133)とE(σ〜135ppm)はそれぞれ9種、18種の合成標品のケミカルシフトからクロロアレ-ンAとジアリ-ルスルフィドEであると確定した。
CIDNP中の4ーメトキシフェニルジアゼニルの1ーCと2ーCの超微細結合定数の符号は互いに逆でその大きさの比は〜30:1であった。
4。(4ーtーブチルフェニルチオ)(4ーメトキシフェニル)ジアゼンとその ^<15>N,重水素化化合物の重水素化テトラメチルニトロソベンゼンによるスピントラップでは、アリ-ルの捕促されたニトロキシド1に対し、不明遊離基のニトロキシドが4の比率で生成した。しかしジアゼニルの捕促は確かではない。溶媒からの遊離基の可能性がある。
5。1ーN,1ーCのスピン密度とジアゼニルの反応性との関係を、置換トルエンからの水素引抜き反応で検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A.Koike,T.Miyata,M.Yoshida,T.Terajima,T.Suehiro: "CIDNP of Aryl(arylthio)diazenes in Thermolysis" Bull.Chem.Soc.Jpn.,.

  • [文献書誌] A.Koike,A.Suzuki,H.Fujioka,T.Suehiro: "Aryl(1,3,5ーsubstitutedー4ーoxoー2,5ーcyclohexadienyl)diazenes.Preparation and NMR Study in Thermolysis" Bull.Chem.Soc.Jpn.,.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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