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1991 年度 実績報告書

チロシナ-ゼ遺伝子の系統発生学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640491
研究機関東北大学

研究代表者

山本 博章  東北大学, 理学部, 助手 (40174809)

キーワードチロシナ-ゼ / 遺伝子 / クロ-ニング / 調節領域 / 進化 / マウス
研究概要

1.前年度に引続き各動物の、マウスチロシナ-ゼ遺伝子に相同な遺伝子のクロ-ニングを進め、ホヤ、ヤツメ、ウニ、エビからポジティブなシグナルを得、現在そのフラグメントの解析をしているところである。また前年度にすでにウズラとスッポンからチロシナ-ゼ遺伝子の調節領域を含むゲノムDNAをクロ-ニングしていたが、これらについては、それぞれ上流ー1.5kbぐらいまで塩基配列を決めた。
2.ウズラとスッポンのゲノムの情報をもとに特定のプライマ-を合成し、目の全RNAからオリゴdTをプライマ-にして作製されたファ-ストストランドcDNAから、両動物に特異的なチロシナ-ゼcDNA(二本鎖)を増幅した。これらをベクタ-に組込み、クロ-ニング後塩基配列の決定を行った。PCR産物をクロ-ニングしたので、いくつかの独立したクロ-ンをシ-クエンスし、コンセンサスな配列を作出した。これらの配列を解析したところ、それぞれNーグリコシレ-ションされる可能性のあるサイトが見つかったが、マウスやヒトのチロシナ-ゼcDNAとの比較により、保存されているサイトが明らかになった。その数は、ハムスタ-チロシナ-ゼタンパク質から予想されていたサイトの数に一致することがわかった。またシステインの位置にも強い保存性が確認された。
3.ウズラとスッポンチロシナ-ゼの5'上流域を、マウスのチロシナ-ゼcDNAに繋いだ融合遺伝子を作成し、これら上流域がマウスの色素細胞で働き得るかを調べるために、トランスジェニックマウスの作製を試みている。予備的な結果では、これら両動物の調節領域は、マウスの色素細胞でも機能し得る可能性を示す結果を得ている。今後解析を進めることにより、これらが組織特異的な発現をも保証しているかを解析したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamamoto,H.;Kudo,T;Masuko,M.;Niura,H.;Sato,S.;Tanaka,M.;Tanaka.S.;Takeuchi,S.;Schibahara,Takeuchi,T.: "Phylogeny of regulatory regions of vertebrate tyrosiase gene" Pigment Cell Research. (1992)

  • [文献書誌] Tanaka,M.;Tanaka,S.;Miura,H.;Yamamoto,H.;Kikuchi,H.;and Takeuchi,T.: "Conserved regulatory mechnizm of tyrosinase genes in mice and human" Pigment Cell Research,. (1992)

  • [文献書誌] Kitamura,K.;TakiguchiーHayashi;Sezaki,M.,Yamamoto,H;and Takechi,T.: "Avian neural crest express a melanogenic trait during early migration from the neural tube:Observations with the new monoclonal antibody "MEBL"" Development. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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