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1990 年度 実績報告書

コネクテインの構造と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640522
研究機関神戸大学

研究代表者

新 勝光  神戸大学, 理学部, 助教授 (50071402)

キーワードコネクテイン / フェレドキシンーNADP還元酵素
研究概要

コネクテインは2分子の低分子量型フェレドキシンーNADP還元酵素(FNRーS)を結合して、高分子量型FNR(FNRーL)を形成する蛋白質であるから、その研究には、まず、FNRーLの調製が必要である。そこで本研究はFNRーLの単離精製法の改良から始めた。
ホウレンソウを40%飽和硫安でホモゲナイズし、2時間放置してFNRーLを抽出した。その後、硫安分画(40〜75%飽和)、トヨパ-ルHWー65Cカラムによる疎水的吸着、セファデックスGー100カラムによるゲル濾過クロマトグラフィ-、フェニ-ルトヨパ-ル650Mカラムによる疎水性クロマトグラフィ-を行って、粗FNRーLを得た。さらにマトレックスレッドAとフェレドキシンセファロ-スを用いる2段階のアフィニティ-クロマトグラフィ-とセファデックスGー100カラムによるゲル濾過クロマトグラフィ-を行って最終標品を得た。
この改良法によって得られたFNRーLは、今までに得られたFNRーLのように低塩条件やイソプロパノ-ル中でFNRーSとコネクテインとに解離せず、安定なFNRーLであることが明らかになった。改良法ではコネクテインが健全に保たれることが、安定性の増加の原因であると思われる。
次に、この安定なFNRーLの生理活性を調べた。FNRーLを除去してNADP光還元活性が低下したチラコイド膜に、精製FNRーLを再結合させると、活性は完全に回復した。
以上の研究によって、健全なコネクテインを含有するFNRーLの単離精製に成功したので、次年度にはこのFNRーLからコネクテインを分離し、その構造解析に移る。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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