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1990 年度 実績報告書

水、電解質代謝に関与するホルモンのウシガエル賢ネフロンにおける作用部位

研究課題

研究課題/領域番号 02640586
研究機関日本歯科大学

研究代表者

内山 実  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (50095072)

キーワードウシガエル / 賢ネフロン / ホルモン受容体 / バソトシン / 電解質
研究概要

本研究は、蛙の賢ネフロンにおける水電解質代謝に関係する種々のホルモン(下垂体後葉ホルモン、副甲状腺ホルモン、カルシトニン)の作用部位ならびに作用部位におけるホルモン受容体分布密度を明らかにすることを目的として行われた。 研究は2カ年(平成2、3年)にわたって計画され、平成2年度は、主としてウシガエル賢臓の組識学的観察、組識培養系ならびにcAMP測定条件の確立と下垂体後葉系ホルモン(アルギニンバソトシン)について実験を行った。
1.ウシガエル賢臓の光学顕微鏡と電子顕微鏡による組識学的観察。(1)賢臓ネフロンは、賢小体、頚節、近位尿細管、中間部、遠位尿細管、結合管、集合管より構成される。(2)近位尿細管は主として賢臓背側に遠位尿細管は腹側に位置する。(3)電顕による観察では、遠位尿細管と結合管にcanaliculus細胞が存在する。(4)光顕標本のパ-ソナルコンピュウタ-を用いた立体構築像による所見では、ネフロンは賢臓中心部で長く賢側縁部の物は短い。以上の所見から、中心部のネフロンを実験に使用するのが適当である。
2.組識培養ならびにcAMP測定条件の確立。(1)培養条件について、いくつかの方法を検討した結果、蛇の単離ネフロン還流用に開発された処方の変法を使用した。cAMP測定は、cAMP^<125>I assay system(Amersham)を用いて、微量サンプルを比較的効率よく測定できるようになった。
3.アルギニンバソトシンの作用部位と賢ネフロンにおける受容体密度。(1)ホルモンアナログを用いた実験からV_1とV_2受容体の存在が示唆された。(2)これまでのところ単一ネフロンにおけるホルモン受容体密度分布とホルモン作用によるその増加は明かでない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Minoru Uchiyama and P.K.T. Pang: "Antagonism of Responses to Arginine Vasotocin by Its Structural Analogs in the Bullfrog,Rana catesbeiana" General and Comparative Endocrinology. 80. 355-362 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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