研究概要 |
1)宮古島東方沖の先島海段外縁近くで採取したピストン・コアの総合的研究結果をMarine Micropaleontologyに投稿し、reviseした原稿を再投稿した(受理の見込み)。 2)石垣島南方沖と慶良間ギャップ南東の先島海段外縁近くで採取した2本のピストン・コアについて,特に酸素安定同位体比測定に基づく過去37万年間にわたる太陽輻射量と,ナンノプランクトン・Florisphaera profundaの相対的産出頻度との間に,宮古島東方沖コアのケ-スと同様にきわめて良く一致した相関関係を認めた。このナンノプランクトン種は気候変動の良き指示者である点が明確になったので,その点に中心を絞った論文を作成し,Paleoceanographyに投稿した。 3)1990年4月に徳之島東方沖の海溝斜面での採泥を試みたが,ピストンコアラ-の不調のために失敗した。そこでコアラ-の設計変更による部分の準備を,本研究助成金で整えて,きたる1991年4続の長崎丸航海では東海大陸棚斜面からトカラ海峽海溝斜面にいたるシステマティックなピストン・コア採取を実施する用意を完了した。
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