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1991 年度 実績報告書

乳幼児の足の成長に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640635
研究機関筑波大学

研究代表者

岡田 守彦  筑波大学, 体育科学系, 教授 (60011615)

研究分担者 進藤 正雄  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (10015886)
河内 まき子  工業技術院, 製品科学研究所, 主任研究官 (80126052)
高井 省三  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (20050643)
キーワード足 / 形態 / 成長 / 乳幼児 / 姿勢 / 歩行
研究概要

乳幼児の定期検診の機会を利用して、生後4ケ月から36ケ月の乳幼児男女449名について、生年月日、性別、身長、体重、這い這い、つかまり立ち、ひとり歩きの有無に関するアンケ-トを保護者から取るとともに、ピドスコ-プを用いて足底側から足部輪郭形状を写真撮影し、長径5項目、幅径2項目の関接計測を行った。これらの横断的デ-タから、各計測値、プロポ-ション、スケルトン法による輪郭形状の年齢推移、およびこれらと姿勢・歩行機能の発達の関連について調べ、以下の結果を得た。
1.足の大きさについて:(1)体部が7ケ月まで急速に成長するのに対して、足は12ケ月まで急速な成長がつづく。(2)4ケ月から18ケ月までは男児が女児を上まわるが、それ以降性差は認められない。(3)3歳水準に到達するのは足の幅径が最も早く、ついで足の長径、身長がつづき、体重が最も遅い。2.足のプロポ-ションについて:(1)身長に対する足の相対的大きさ(比足長)は12ケ月まで増加し、その後停滞する。(2)長径のプロポ-ションには逐手変化は見られない。(3)前足部は成長とともに細長化するのに対して、踵部は18ケ月までしだいに幅広になった後、再び細長化する。3.足の輪郭形状について:(1)後足部の回内傾向は7〜12ケ月の間に出現するのが、以後あまり変化しない。(2)前足部の内反傾向は加齢とともに少しづつ強まる。4.姿勢・歩行機能との関連について:(1)「つかまり立ち」や「ひとり歩き」を始めた子ども達は、まだ始めていない子どもに比べ足が絶対的にも相対的にも大きいが、身体の大きさは変らない。(2)姿勢・歩行機能の発達と足のプロポ-ションには関連がみられない。(3)「つかまり立ち」の開始とともに、前足部の内反傾向がやや強まるが、歩行開始前後では足の輪郭形状に変化はみとめられない。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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